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【予言の書】
【予言の書】
今日はこれを持ってきたんだよ。
予言の書って呼んでるんだが……
その名の通り、なんと未来を予想できるのさ。
――信用できないって?
いやいや、大丈夫。
本当さ。
信用してくれ良い。
なにせ、ちゃんと予言する理屈が説明できるからね。
なんとこの魔剣はね、過去を整理してくれるのさ。
あれだよ。
お客さんが経験則って呼んでるやつさ。
つまり、使っていくほど整理できる。
経験則が正確になる。
これはそういう魔検さ。
ほら、すごく便利だろう?
――それじゃ予言の書じゃなくて、経験の書じゃないかって?
うーん……
実はね、その名前で売ろうとしたら売れなかったんだよ。
だから、名前を変えてみたんだ。
経験則の書、より予言の書、の方が欲しくなるだろ?
いや、ほんとにそれだけさ。
で、買うかい?
今なら買えるけど、明日はどうか分からないよ。
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過去を整理することは、経験を得ることである。
経験を得ることは、経験則を得ることである。
しかし順番が変われば、結末は変わるものだ。
二人で先着を競った時に、どちらかが手に取れないように。
未来を知りたがるものほど、過去を都合よく受け取るものだ。
過去は、何も変わらない。
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