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【燃え広がる炎】
【燃え広がる炎】
その炎は、自分以外を照らした時に不浄を清めるそうだ。
その炎は、真実に誓いを守り。
その炎は、誠実に約束を守り。
その炎は、純粋に寄り添ってくれる。
――しかし同時に、この炎は荒れ狂うとも聞く。
その炎は、誓いを忘れさせるそうで。
その炎は、約束を裏切る様に囁くそうで。
その炎は、とても移り気であるとも聞く。
――一体、どちらが本当の姿なのか。
身を焦がすように熱いのに、無くなっても冷たくはない。
理解できそうで、理解できない。
でも、それが当たり前だ。
だって。
この炎は、いつだって1人では燃えてくれない。
気付いた時には、2人に燃え広がっているものだ。
だから炎は、いつも2つの顔を持っている。
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永遠に燃える炎……を封じた時に産まれたと伝わる器。
炎が失われるか、引き継がれるのか。
それは、注いでみないと分からない。
だからこそ、人は注いでしまうのだろう。
何だかんだと、理由を付けて。
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