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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
5章:当然と構造の寓話
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【幸福な殻の欠片】

【幸福な殻の欠片】


 人は、自分の殻に閉じこもれば幸福である。

 だって、見たいものを見てよいのだ。

 聞きたくない言葉を無視すれば、傷付かないのだ。

 しかも、誰も傷つけていない。

 これが救いでなくて、何が救いなのか。


 しかし、殻を破った者に限ってこういうのだ。

 ――人は、現実を生きなければならない。


 そんな理解不能の言葉を聞いて、

 感化された者たちまで無神経に同意を始める様だ。


 何たる邪悪。

 まさに魔王だ。許しがたい。

 この巨悪、間違いなく討たねばならない。

 そうして、勇者と名乗った人物が立ち上がった。


 たった一人であった勇者は仲間を得て、

 弱き者たちの希望を、彼らなりに背負って戦っている。

 なにか、見たくないものも照らしながら。

 未だに、勝負はついていない。


 しかし、これだけは言える。

 勇者にも、その仲間たちにも。

 殻は無かった。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 この殻を被れば、幸福になれるともいう。

 この殻を被れば、人らしさを失うともいう。

 しかしこの殻は、常に罅割れている。

 まるで、産まれた時に壊れてしまったように。

 それでも人は、この殻を被りたくなる。


 ~~~~~~~~~~~~~~~


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