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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
5章:当然と構造の寓話
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【獣の力学】

【獣の力学】


 ある時、賢い学者は気が付いた。

 知性とは、力である。

 つまり、力とは知性である。

 そして、力があるものは構造を変えることができる。

 これはつまり……知性があるものは、構造を変えることができる。

 そう言えるのではないか?

 そして学者は、気付いてしまえば試したくなる性質があった。


 学者は、学会に足を踏み入れた。

 そして、こう言った。

 ――力の構造を思いついた。私より賢いと思ったら、そいつを倒す。

 学者は、宣言通りにそうした。

 別に、学者は迷惑をかけた訳ではない。

 賢さを証明するために、力で捻じ伏せただけだ。

 そして、厄介なことに学者は腕っぷしも強かった。


 やがて、学者は学会で「最も賢い」と言われるようになっていた。

 やはりこうなるのか、と学者は満足していた。

 この法則は、何にでも適用できる。

 そうして学者は、研究結果を発表した。


 学者は、死ぬまで最も賢い学者であった。

 しかし同時に、最も品がないとも言われた。

 知性と力は、言葉で示すことができる。

 そして品性は、行動で示すことしかできない。

 今のところ、品性と知性を結びつけられる論文は出てきておらず。

 しかし知性は品性を伴うもの、という認識は生まれていた。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 かつて、とある学者が用いたとされる魔剣。

 賢く、力強くなれるだけの魔剣。

 しかしこの魔剣を持つと、人は何故か獣のようになってしまうそうだ。

 獣とは、しばしば知性がないことの隠語として使われる。

 そして品性を求めるものほど、この魔剣には触らない。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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