【見つからない永久機関】
【見つからない永久機関】
人は、心の底から何かを吐き出すらしい。
ある人は、それを怒りなのだと叫んだ。
ある人は、それを愛なのだと叫んだ。
ある人は、それを恐怖なのだと叫んだ。
ある人は、それを知性なのだと叫んだ。
まあ、実のところ呼び名は重要ではない。
重要なのは、叫んだ何かが枯渇するかどうかだった。
人は常に、枯渇しないエネルギーを探していた。
そしてそれを、永久機関であると名付けたそうだ。
永久機関は、今のところ見つかっていないらしい。
そして人は、枯渇しない知性を見つけたらしい。
あるいは、消耗しない恐怖とも呼べるし。
信じられないが、尽きない愛かもしれず。
もしかすると、燃え続ける怒りなのかもしれない。
まあ、やはり呼び方は重要ではない。
なんでも、人はそれを作ったのかもしれないそうだ。
なんにしても、壊れるものは永久ではないのだろう。
自分たちのことを、永久機関と呼ばないように。
そして。
人は、誰かに期待して手を放す。
そして、よくある話だが。
言う側と聞く側の考えは、大体違っているものだ。
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無限のエネルギーを生み出す……と伝わる機械仕掛けの駆動装置。
尽きない燃料をくべることで動くらしいのだが、
動いているのを見た事がないそうだ。
燃料とは、気付かない間はなくならない。
大抵は、そういうものらしいが。
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