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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
4章:崩壊と再生の寓話
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【神の像】

【神の像】


 人は本来、己の内に神を見る生き物なのだと神父は言った。

 毎日のように礼拝を行う若者は、

 その日の神父の言葉に深く頷き祈りをささげた。


 そんな若者が家に帰ろうとした道すがらで、

 一人の商人が露店を開いていた。


 ――やあ、お兄さん。ちょっと見ていかないかい?

 そんな言葉と共に、商人は一つの武器を持ち上げていた。

 どうやら魔剣の商人らしく、若者は興味本位で足を止めた。


 ――この魔剣なんか、凄く便利でお勧めだよ。

 自分の考えを先回りしてくれるのさ。


 若者はその言葉の意味が分からず首をかしげると、

 商人は笑った言葉を続けた。

 ――ほら、今だって家に帰りたいだろ?

 そう思った瞬間、もう答えを出してくれる。


 なるほど。

 つまり、少し先の自分と同じことを考えてくれる魔剣ということらしい。

 確かに便利そうに聞こえてくる。

 どうするべきか悩んでいる訳だが……

 その問いに、この魔剣は答えてくれるのだろうか。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 人は度々、最も身近な人間の内側に一つの影を見るそうだ。

 その影は、常に己の一歩先を歩く事ができるらしい。

 ただし、背中からでは影の顔は見えない。

 人は度々、影のことを神と――

 あるいは、少しだけ別の色を込めて名を呼ぶそうだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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