【神の部屋】
【神の部屋】
古くより、人は分からないものを神と呼んだそうだ。
かつては、人は雷に神の怒りを見た。
雨は女神の慈悲であり、森の恵みは施しであり掠め取るものであった。
大河の竜神を治めるのは巫女の仕事であり、供物もまた同様であった。
やがて、人は何も見えない闇に神と悪魔を見た。
揺れる柳に化けた怪物が人を食らい、姿の見えない悪魔が運んだ病が人を食らった。
悪徳を食らう小虫はどこからでも湧いて人を誘惑し、
心の中に潜んだ悪魔を鎮めるために人々は最も姿の見えない神に祈りをささげた。
そして今は、人は箱の中に入ったなにかに神を見ようとしている。
ある学者は、これを知性だ、と感じた。
とある神父は、隣人である、と説いている。
旅の商人は、道具なのではないか? と首を傾げた。
そして王は、何も言わずに頷いていた。
人は、箱の中に何かを見ようとしている。
それは悪魔か。それとも、神なのだろうか。
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何かが収められている箱――に見える魔剣。
中に何が入っているのかは実は誰も知らないらしいが、
箱の中からは確かに反応が返って来るらしい。
そして箱の中に入っているということは、捕まえる事ができるということだ。
この箱、中からは壊されないのだろうか?
聞いてみたいが、少しだけ怖い。
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