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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
3章:飽和と正しさの寓話
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【透明な法則】

【透明な法則】


 ある時、真面目な大臣は気が付いた。

 ――なんだか最近、皆が寛容である気がするな、と。


 実は大臣は、国の財政が苦しいからと、

 来月から税制を上げると法を決めて発表していたのだ。

 大臣が若いころだと石が投げ込まれたものだが……今は、何も起こらない。

 心が豊かになったものだな、と大臣は少しだけ嬉しくなった。

 これも、国が大きくなった証である。


 そして、来月のある日。

 広間の方が、少しだけ騒がしくなっていた。

 どうしたのかと思って大臣がそちらに出向くと、何やら民衆が怒っている。

 はて、どうしたのかと大臣が彼らの話を聞いてみると、

 なんと税制の話を知らなかったと言うではないか。


 大臣は困ったな、と頭を悩ませた。

 そして、こんな結論を下す。

 ――なら、次の月からで良い。こちらの落ち度だったのだろう。


 そう言って、民衆と大臣は笑顔で分かれた。

 そして、この時大臣は気付かなかった。

 次の月にも、そのまた次の月にも。

 同じような出来事が起こることを。




 ~~~~~~~~~~~~~~~


 優しく賢かった、とある国の大臣を乗っ取ったと伝わる魔剣。

 現在はとある書物に封じられているのだが、

 この魔剣は触れてはならないらしい。

 その理由は嘘か真か、この魔剣が見えないからだと伝わっている。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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