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【聖剣:大樹の守り】
【聖剣:大樹の守り】
ある日のある時、荒廃した大地に住もうとした人々がいた。
人々は小さな木を植えて、その木を大事に育てたそうだ。
やがて、努力の甲斐があって木は大きくなっていた。
その木は、様々な恵みをもたらした。
太陽に焼かれぬ涼しい影を。
喉を潤す水を。
やがて人が増え、木が大きくなり……
住んでいた人々は、ふとこう思ってしまった。
――ちょっとぐらい、手入れの金を削ってもいいのではないか?
そして暫くの間、少しだけ手入れが雑になった。
しかし、恵みは変わらなかった。
やはりそうだ。
考えは間違っていなかった。
そして、これは不思議な話なのだが。
木は、枯れていても倒れないと言う。
大抵の場合、倒れてから木が枯れていると気付くのだ。
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かつてとある国に普及していた聖剣。その一振り。
この聖剣は、恵みを力に変える事ができた。
そして恵みとは、やがて常識と呼ばれる。
この聖剣は、はたしていつ力を失ったのだろうか。
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