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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
3章:飽和と正しさの寓話
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【姿なき巨人】

【姿なき巨人】


 彼は、別に何かをしているつもりはなかった。

 ただ毎日を過ごしていただけだった。


 しかし、皆が彼に気を遣う。

 実際、彼も気付いていたのだ。

 昨日までと同じことをしたら、誰かが傷ついたことを。

 明日動こうとすると、誰かが怖がったことも。


 だからだろうか。

 いつの間にか、周りには人が集まっていた。

 恐怖を感じて遠ざける者。

 仲良くなろうと擦り寄る者。

 近くに居ても離れていても、動けばきっと踏んでしまう。

 そのぐらいの自覚は、彼にもあった。


 だから彼は、何もしないことが安全だと気が付いた。

 しかし彼は何もしなくても重たかった。

 少なくとも、彼は安全だと思っていて。

 その重さは、踏まえている者にしか感じられない。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 この魔剣を持つものは、皆が恐れる姿になるそうだ。

 そして、近づくと踏まれたような重さを感じるとも言う。

 最近更に大きくなった、なんて噂も聞くのだが……

 それでも、姿が見えないのだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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