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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
2章:高潔と支配の寓話
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【自由に見える本棚】

【自由に見える本棚】


 その日、司書は本棚を整理していた。

 読んではいけないとならないと教わったこの本棚には、

 数々の禁書が収められている。


 ――読んではならないのに、整理する必要があるのか。

 本棚を整理する司書は、実は密かにそんな悩みを抱えていた。

 すっ、コト。

 すっ、コト。

 そんな音だけが静寂に響き、司書は溜息を吐きたくなる。


 そうしている間に、月一回行う整理が終わった。

 今回も、並び順が少し変わっただけだ。

 内容は、何も変わらない。


 ――空いた時間で本を読もう。

 少しの疑問は、そんな思いに塗りつぶされていた。

 だからだろうか。

 司書は今回も、気付くことはなかった。

 実はこの本棚も、立派な魔剣であるということを。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 選べることは、自由である。

 しかし人は自由を求めながら、「選ばなくていい状態」を好む。

 強力な支配とは、本来静かなものなのだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~


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