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【王冠と呼ばれる魔剣】
【王冠と呼ばれる魔剣】
かつてこの魔剣は、力なきものが王へ至るために作られた魔剣であったそうだ。
誰が作ったのかは知らない。
しかし魔剣を振るったものは、少なくとも気高かったのだ、とは言われている。
そして今では、最も力のある王が振るっている。
少なくとも人々は、力ある王に気高さを見ている。
この魔剣は、いつしか王になれる者を探すための魔剣ではなく。
王と呼ばれるための魔剣になっていた。
王とは、不便なものである。
しかし、王には不便なりの便利を持つ。
故に強者は王者を目指す。
だからこそ、王者は入れ替わる。
この魔剣を使って王になった者は、
やがてこの魔剣によって切り裂かれる因果を帯びる。
故にだろうか。
この魔剣を持ったものは、貴さをあまり語らない。
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もっとも気高いものが振るった刃だとも、
最も力あるものが振るった刃だとも伝わる魔剣。
この魔剣を振るえば王になる事ができるそうだが、
王より強いものもいるらしい。
故にこの魔剣は、王冠と呼ばれている。
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