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第17話 僕は王様だけれど畑仕事をすることもある (2)

「えっさ、ほいさ」、「よっ、こらしょ! どっこい、しょ!」、「えんや~、こら~! どっこい、しょ!」


 僕は鍬を振り上げ──! 小学校時代のノスタルジックな過去の思い出ではないけれど。


 何故か我が家の近所……。神殿近くにある畑……。


 それも必ずと言ってよいほど異世界ファンタジーなアニメ、マンガ、ライトノベルへと出演している野菜……。


 僕は絶対にないよ異世界にこんな野菜……。もしも異世界にあるのならば違う種類の物だろうと思う、ジャガイモ君やサツマイモ……。ニンジンちゃんに大根ちゃん、玉ねぎちゃんにキャベツや白菜もあるから、僕はビックリ仰天……。


 まあ、普通こう言った異世界ならば原種に近いキャベツよりはケール……赤いニンジンよりは漢方薬で使用される田七人参や蝦夷ウコギ、朝鮮人参、日本人参等……。


 ジャガイモ、サツマイモならば山芋や長芋、菊芋……。サトイモや蒟蒻芋に近い品種……。


 そう東南アジアや南米で獲れる芋の方が異世界にありそうな気がするけれど……。何故かよく出演しているジャガイモ畑……。


 僕が小学校の時にクラスで幼馴染の可愛い彼女と仲良く植えて、実が大きく育ち。


「健太、凄いね~!」、「健太、賢いね~!」


 と、僕が高校になって傍に居て、揉め称え育ててくれた、マジで麗しい彼女……。彩……。


 あいつ元気にしているのだろうか? もう僕が日本で行方不明になって一月以上も経つから、アイツ……。彩の奴はもう僕を見限って彼氏を作っただろうな……?


 まあ、僕はこんな悲しく、切ないことを思い出し、想いながら畑……。野良仕事をしているとさぁ……。


『グスン! グスン!』


 僕の目が自然と潤んで涙がポロポロと流れてくる。


 でも僕は強い男の子だから。


「彩がいなくてもへっちゃ、らさ~」


 とアイツが聞いたらナイフで刺し殺されそうなことを思いつつ、自分の腕で涙を拭きながら。


 今日も僕は理数科の元高校生らしく、朝食残飯は大きな穴へと破棄……。この高湿度の気温のために匂いもでるけれど残飯は発酵させ肥料にするつもりでね貯めている。


 でッ、発酵をした物を畑に放置し、耕しつつ、畑の砂と混ぜる。まあ、中世的……。原始的な畑造りをして異世界ほのぼのファンタジー満喫している僕だけれど。


 偶にさ、阿保女神のシルフィーの奴がきて。


「あなた~。そんな面倒なことをしなくても畑の肥料がいるならば、朕が日本のホームセンターで購入してくるけれどいるの?」


 あの阿保は僕の些細な夢を偶に踏みにじりにくるから。マジであいつうざい。嫌い……と言いたいところだけれど。


 シルフィーの奴は夫である僕によく尽くしてくれるから何も言えない……。


 それにアイツ、女神と言われるだけあって超綺麗だし……。何となくだけれど? 他県の大学にいってから見かけなくなった彩の姉ちゃん……。愛華姉ちゃんに何となくだが似ている気がするので、いつもアイツの悪態を僕は許している……と説明をすれば。


 何故日本の野菜がこの異世界ファンタジーな、亜熱帯のジャングルにあるのかはわかってもらえたかと思う?



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