第17話 絶叫! (6)
「……パパがみんなを見て、人がたくさんいたからビックリして大きな声を出しちゃってごめんね……」
ぼくは子供たちの機嫌を取ろうと気弱な声音で話し、多分アイカかエリエが産んだ子だろうなと思う。
ぼくはこんなことを考えながら入口近くにいた緑色の肌をした赤ちゃんを抱き上げ、父親らしく泣き止ませようとあやし始めると──。
「……えぇ、えええええええええっ! お父さま~?」
ダークエルフの姫さまがぼくのパパ宣言を聞いて絶叫し。
「……江乃、お父さまだよ……。わらわもさっき母上に紹介されてかなり驚いた……。あっ、ははははは」
美麗が江乃という姫さまに、ぼくを父親として紹介してくれた。
「やぁ、初めまして、ぼくが君たちのパパだよ!」と宣言し──。
その後のぼくとエリエの夫婦はというと?
「ほぉ~ら!」
「ほらほら」
「高い~!」
「高い、高い」
「ほらほら」と、泣く子供たちをあやすぼくと……。
「……御方は本当に仕方のない奴だな……」と。
ぼくに不満をこぼしつつ、自分娘だろうか? 緑色の肌の赤ちゃんを抱き上げ、平然と乳房を出してその場で母乳を飲ませ始めたエリエ……。
そんな二人の様子をダークエルフの姫さま江乃は呆然と見つめながら、口を開き。
「……本当に美麗の言う通り、私たちのお父さまみたいね、あの人は」と。
江乃は美麗とは違い素直ではなく、父親のぼくに対して不快そうな表情を浮べながらツンツンと呟くのだった。
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