第16話 僕は王様だけれど畑仕事をすることもある (1)
「よーし! 朝の食事が終わり! 食後の片づけもすんだぞ!」
僕は自分と奥さま達が食べ終えた食後の残飯を集めて今日も理数系らしく何故か神殿近くにある畑へと野良仕事をするために鍬と鎌を持ち。
「1・2・3」、「1・2・3」、「1・2・3」と、ソロ軍隊行進をおこないつつ、気合を入れ向かう。
だって僕が趣味で管理する田畑には敵が来訪していることが多々ある。だからもしも敵がいて、僕の田畑を食い荒らしているようならば。僕はその敵と死闘を演じ、争わないといけないから。
僕は鍬を銃のように肩にかけ、鎌はサーベルのように腰に差し、カッコ好く。ソロ軍隊行進をしながら僕の田畑へと。
「1・2・3」
と行進しながら向かっていると僕の瞳に、王さま専用領地のちんまりとした畑が見えてきたから。僕は緊張して「ゴクリ!」と喉を鳴らしつつ畑の様子を窺うのだよ。
さて敵の奴はいるだろうか? とね。
「…………」
僕は遠目から畑の様子を窺いつつ見詰め観察をする。
でも僕の瞳には敵の姿が今日は映らない。
だから、ほっとする僕でね……。もしも敵がいれば、奴とは生死をかけた戦いになると思うから。
僕は本当によかった……。助かった……と思えば。
その後の僕はスキップ、ラン~♪ ラン~♬ でね。
「やった~!」、「やり~!」
と上機嫌で浮かれながら僕は田畑へと向かうのだった。
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