第122話 廃品回収(8)
君たちはただぼくがロングホーンに引かせている、このウィングル王国初の鉄張り戦車に搭乗して、アーワインの街の風景をドライブしながら楽しみたいだけだろう? と。
まあ、ぼくは子供たちに尋ねてみたいが、もしかして好奇心や興味本位だけでぼくのしているお仕事を手伝いたいと言っているわけではなく、本当に心からアーワインの街を綺麗にしたいと思っている子供たちがいたらいけない。
ぼくは子供たちの純粋な心を傷つけてはいけないから、自分のお口にファスナーでチャックした。
「……ん? ああ、大きくなったら、王さまが今おこなっている《《ゴミの回収》》のお仕事を手伝ってくれるかな……。あっ、ははは。給料は沢山だすからね」と。
まだウィングル王国ではおこなっていない公共事業……。
そうぼくが只今おこなっている廃品回収なのだが……。ぼくが考えているよりもこの異世界……。
まあ、このウィングル王国──アーワインの街限定なのだろうけれど。街並みも遠い昔……。古代や中世の頃の日本や中華人民共和国、東南アジアの街並みと言った、旅行好きにはたまらない、古い建物が並ぶ街並みだけれど。
全種族の藍華姉ちゃんがいい加減なためか? 錆びた鉄屑、空き缶が、ぼくが考えているよりも多々あるから驚いて……。




