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第71話 果樹採集(1)

「えぇ〜と何処だったけぇ?」


 僕は独り言を呟きながら上を見上げつつ歩く。


 そう、先ほどプラウムに頼まれた甘酸っぱい果物を見つけ採取をするクエスト? をこなすために。(笑)


 僕は上を見上げながら歩行を続けている。


 いつ野獣達がでてきても対処できるようにと。


 僕の利き腕には石斧を握り。


 僕の背にはプライムが編んでくれた籠をランドセルのように背負いつつ。


 僕は空を見上げ──。


「う~ん、マジで眩しい」と。


 密林の間から差す日が、僕の目に染みて眩しいなぁ、と独り言を漏らしながら歩行を続けた。


 だけどプラウムが所望しているような甘酸っぱい果物は、中々見当たらない。


 でも先日ね、アイカが、この辺りにはマンゴーに良く似たモンゴーという甘酸っぱい果物が沢山生っていると教えてくれた。


 だから僕は果物採集の場所をこの辺りに絞り、モンゴーの実を探索し始めたのだ。


 今二人から逃げる前の僕はね。


 でも僕がいざ探しに来てみると、中々見当たらない。


 アイカが言っていた通りにモンゴーの実が。


 でもアイカの奴は先日──。


 モンゴーの実をね、沢山持ち帰りプラウムと二人仲良く食べていた。


 だからモンゴーの実が沢山生っていてもいいはずなのに。


 僕の瞳には中々モンゴーの実は映らない。

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