第112話 提案?(5)
「そうか、市販物では無いのか、それは残念……」
ぼくの説明を、聞き肩を落とす人がよくいたのだ。
それと子供たちが乗る自転車の方も。
「王子さまや姫さまが乗っている乗物いいな~」
「あれ欲しいな~」
「何処で売っているんだろう?」
「父上~」
「母上~」
「お父さま」
「お母さま」
「父ちゃん」
「母ちゃん」
「パパ」
「ママ」
「自分もあれ欲しい~」
「私もあれ欲しいなぁ~」
「父ちゃん、母ちゃん、買ってくれよ!」
「パパ、ママ、私も王子さまや姫さまみたいな乗物が欲しい」
まあ、こんな感じでさ、家の王子や姫たちが乗り、運転する自転車を見てはミュイに乗れない……。
そうダチョウの体形にインコのような羽飾りと煌びやかなカラーの容姿を持つ、二足歩行の《《怪鳥ミュイ》》にまだ騎乗できない子供たちが、自分の両親におねだりをして泣く光景をよく見ては……。
ぼくは困ったな……と思っていた。
まあ、そんな僕へと。
「陛下~?」
シルフィーが声をかけてきたから。
「何、シルフィー?」
僕は首を傾げながら声を返した。
するとシルフィーから返る言葉はね、何となくだが、ぼく自身も予想できた言葉が返ってきた。
「……国民からね、朕たちの許へと大型の作業用乳母車や自転車のことで質問や要望が沢山きているの~。自転車を国が販売をしてくれないか~とね」
「そうなんだ?」
「うん、そうなの陛下~」




