表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

【後輩】



うららかな陽光が降り注ぐ公園。


ベンチに腰を下ろし、どこまでも透き通った青空を静かに眺めるみずは。



「せんぱ〜い…。早く見回り行きましょうよ〜」


その穏やかな時間を遮るように、職場の後輩である森川みなが退屈そうに声を上げる。


「..たまには..ゆっくりするのも..大事だよ..」


「たまにはですよ〜! 一昨日も昨日も今日も、ずーっとこのベンチじゃないですか!。私、飽きちゃいました〜っ!」


「警察官の仕事は..見回りだよ..」

「じゃあ見回りましょうよぉ〜! 暇すぎます!」


みなの止まらないお喋りに、みずはは空を見上げたまま、淡々とした口調で問いかけた。


「....口塞いでいい?」


「ドキィィィィン! いいんですか!? では……お願いします♡」


期待に胸を膨らませ、みなは頬を染めて行儀よく目を瞑る。


みずははそんな後輩の様子を横目に、手近にあった「ある物」を彼女の口元へと無造作に押し付けた。


「むぐっ……。なぁんですか? これ…」


みなが困惑しながら目を開ける。

視界の先にはプラスチックの棒が突き出すみずはの姿があった。


「...チュッパチャプス」


「えぇぇぇ!!ちゅーじゃないんですかぁ!?」


公園に響き渡る残念そうな叫び声。


みずはは相変わらず表情を崩さぬまま、静かに甘い飴を転がす後輩の横顔を、ただぼんやりと眺め続けていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ