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「カチャリ」の先に

「カチャリ」と音がした。

次の瞬間にサイコキューブは

差し込み口が横から縦になり

開く事が出来た。


中に入っていたのは

今度こそ普通のUSBだった。


それとは別にもう一つ


幹人「テープいやシールか?」

「はい、始まりました。謎の先に謎。」


などと漏らしたくなる様な

事実に辟易としながらも

とりあえずまずは分かることから

手をつけようか。

USBを持ち、

妻のノートPCに差し込んだ。

PCのパスワードは念の為に

共有していたから簡単に開けたが

問題はUSBだ。


幹人「USBにもロックが掛かっている」


自分や妻の誕生日や娘の誕生日など

様々な数字や名前を入れ替えてみたが


幹人「やっぱり開かない。」


すると謎のテープに興味を示していた

波瑚がこっちに近づいてきた。


波瑚「貸して。」


幹人「そっか、波瑚なら開けれるか?」


PCを明け渡すと

凄い速度でタイピングが始まった。

シナリオを考える以外は

からっきしな自分と違い

妻の愛莉はプログラミングが出来た。

その血を継いだのか波瑚も

幼いながらにプログラミングの

勉強をしていたし、妻からも

教わっていた。


波瑚「PC取ってくる。」


そう言い残して妻の部屋から

波瑚が出て行ったおそらく

自分のPCを取りに行ったのだろう。

案の定PCとスマホを抱えながら

現れた波瑚からPCを受け取り

妻のPCの横に置いた。

波瑚のPCとスマホを繋げてからは

あっという間にアプリが立ち上がり、

解析が進んでいる。

恐るべし、我が子。

ゲージが100%に満ちた時に

PWが入力された。


波瑚「出来たよ。パパ。」


幹人「さすが波瑚!天才!」


頭を撫でると普段からおとなしい

波瑚がフフンとドヤ顔をしてる

何この可愛い生物

ウチに持って帰っていい?

既に自宅であり、

我が子であることを思い出した。

USBの中身を見ると

凄い数のゲームの企画や

デザインが出てきた。

妻の忘れ形見を見つけ切なくも

嬉しい気持ちになった。

波瑚を見ると同じ気持ちみたいだった。


幹人「波瑚、パパと一緒に作ろうか?」


波瑚「うん。パパと一緒に作りたい。」


こうして親子3人の

合作ゲーム製作が始まった。

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