ディバインクロニクル
翌日、予定通りに兄貴がやって来た。
我が家のリビングに
遺作作りメンバー全員集合だ。
相談があるとの話だったが、
一体どんな話だろうか?
兄貴「集まってもらって悪いな。愛莉ちゃんが関わっていたVRゲーム。」
兄貴「ディバインクロニクルだが、正直言って状況は最悪でな。元々開発は遅れていたんだが、愛莉ちゃんが亡くなった影響は大きくてな。」
兄貴「そこで一旦【nurture】の製作は中止してディバクロの開発を手伝ってほしい!状況が状況だから関係各所に話はもう通してある。」
幹人「なるほどな。そういうことか。」
波瑚「むー!今いいところなのにー。」
莉瑚「リコは楽しければ何でもいいよー♪」
莉愛「仕方ないわね。愛莉の置き土産の一つだし、注目度やかかっている年月や費用を考えても最優先なのは当然よ!」
兄貴「すまねえな。何とか出来るなら頼らなかったんだが、波瑚ちゃんの才能には愛莉ちゃんと同等かそれ以上のモノを感じるんだ。」
幹人「おい兄貴!俺たちはおまけかよ!」
莉愛「ホントよ!ワタシたちにも何か無いわけ?」
兄貴「もちろん幹人のシナリオ力と莉愛ちゃんの画力も素晴らしい!特に莉愛ちゃんは何で参加してないのか不思議なぐらいだったんだ!ぜひご協力お願いしたい!!!!!」
莉愛「エヘヘ///オホン!ま、まあそんなことあるわね!私に任せなさいな!!」
ちょろいチョロすぎないかこの女と思いつつ、1番雑に褒められたから嫉妬したみたいで悔しいので黙っておいた。
莉瑚「リコはー?」
兄貴「おう!もちろん連絡役兼サポート役として期待してるぜ!」
兄貴「それでさっそくで悪いんだが、今の開発現場に一緒に行っていろいろ確認して欲しいんだ。」
四人「オッケー!」
兄貴についてタクシーで
WOLF GAMEの自社ビルについた。
ウチもかなり大きいビルだが、
それ以上かもしれない。
兄貴が受付に挨拶して。
俺たちも会釈しつつ、
後ろをついて行った。
警備員にも話は通っているらしく、
兄貴がセキュリティカードを受け取った。
兄貴「よし1人ずつ一枚受け取って首から下げてくれ。」
ハイテクな時代にまだちょっとアナログな文化が残っていて嬉しいと思ったのも束の間、セキュリティゲートのその先が待っていた。
セキュリティゲートをくぐり抜けて突き当たりを右に進んだ後に左に行くと左右に部屋がある。
右の部屋に着いて行くと様々な機器があった。
兄貴「すまないが、ウチの会社みたいに何段階かセキュリティがあってな。」
兄貴「指紋認証登録、網膜認証登録、顔認証登録が必要だ。ここで登録してもらう。」
三人「はーい。」
内心を言うと必要なのは理解しているがだるかった。久しぶりに体験したが、最初はちょっとハイテクなことしてる感覚になるがすぐに慣れてめんどくささが勝つのだ。
兄貴「よし、完了だ。次に行こう。」
部屋を出て右に進み奥に行くと
更に大きな部屋かと思いきや、
エレベータールームだった。
エレベーター6つ馬鹿でかい。
1番奥のエレベーターの
↑に登るボタンを押して。到着を待つ。
エレベーターの扉が開いて全員で乗り込んだ。兄貴が25を押した。どうやら25階が目的のフロアらしい。
25階に到着し、エレベーターを降りるとまるで近未来の研究所のような金属かプラスチックかはたまたコンクリートか分からないけどクリーンな事だけはわかる空間にたどり着いて。
そこから1番近い馬鹿デカい部屋の全ての認証を兄貴がした。
扉というかもはやゲートが開くと
中にはおそらくサーバーと思わしき
巨大な柱のようなものの
周りに普通のサーバーが並んでいる。
兄貴「ハハッ!スゲ〜だろ!見せるならやっぱり派手なところからって思ってさ!」
幹人「!!!スゲ〜っ!!!!てか凄すぎんだろ!!!あまりの凄さに空いた口が開いた口だ?!!?」
あまりの凄さに自分でも何を言ってるか分からないがとにかく凄いんだから自分のキャラがわからなくなるぐらい凄いんだから仕方ない。
波瑚「ほぇー!」
ナコが珍しくテンションが高いのか
目を輝かせながら、
ぴょんぴょこ跳ねてる。
ナニコレかわいい。
莉愛「インスピレーション湧いてくるわ。」
逆に莉愛が冷静というか普通な気がする。
兄貴「よし!それじゃあ次・・・」
そう兄貴が言いかけた時だったが、
突然強い揺れが襲いかかってきた。
幹人「!!!!!!!みんな地震だ!!伏せろ!!!」
そう言いナコの体をかばい
終わった頃には揺れが本格化した。
これは今まで体験したこと無い揺れだ。
自然に発生したモノは震度5強まで
経験したことがあるがこれは人工で
体験した事がある震度7以上だ。
立つことはおろか床に何度も
体が打ちつけられた。
揺れが収まった頃には
全員が意識が朦朧とした状態だった。
幹人「み・・みんな無事か?」
周りを見渡そうとして目に入った
ナコのカバンから高速で振動した
サイコキューブが飛び出してきた。
それと同時に謎のテープが出てきたので
反射的に掴んだ。
幹人「な?」
次の言葉を吐く前に
サイコキューブは
巨大なメインサーバーに吸い込まれた。
するとそこから次元の裂け目が現れた。
みるみるうちに裂け目に自分達が
吸いこまれるのがわかる。
幹人「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ」
何か強い衝撃を受けた。
なぜか草の匂いがした。
そこで意識が途絶えた。




