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もうちず─俺が妄想で描いてた地図の異世界、なんと実在してたんだが。〜隣の席の子はその世界のお嬢様らしい〜   作者: 晴れドコロ
第1章 俺の半・異世界LIFE、スタート

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第9話 能力(スキル)とは

俺たちを見て、ニヤついているドワーフのおっさん。

誤解を解かないと!


「…とにかくっ!俺は自分の適正能力アビリティスキルにあった魔導具を買いに来たんですっ!」


タージモ「そうだったな。じゃあ、あんたの適正能力アビリティスキルを2つ、俺に教えてくれ。攻撃能力アタックスキル補助能力サポートスキルの」  


この人にも説明しなきゃいけないか。


「実は…」








タージモ「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?攻撃能力アタックスキルが、使えないッ!?使えるのは、補助系の『観察オブザーヴ』と『受領レシーヴ』だけだとッ!?そんなバカなッ!!」


「俺にもわからないんです。ただ、それだけしか使えない、って、カリナさんに言われまして…」


タージモ「はぁ…初めてだぞこんなのは。だが仕方ない…俺にできるのは、あんたが使える魔導具を売って、能力スキルの使い方を教えるだけだ。すまない」


「いや、大丈夫です。こっちこそ困らせてしまってすみません…」


タージモ「いや、いいんだ。まずは…『ロッド』。これは俺が、魔力を吸いやすい丈夫な木に加工された小さい魔石を嵌め込んだもの。かけだし用の魔導具だ。自身の体内の魔力を使って魔法を打ち出す時に使う。空気中の魔力を吸収することもできる。ただしあんたの能力スキルでは、もっぱら魔力吸収に使うだろうな。初回だから、3000セリングだ」  


 タージモさんが取り出したのは、簡素な木の棒だ。先端が丸くねじられていて、中心に七色に光る小さな魔石が嵌め込まれている。

 かけだしだったとしても、魔法の杖が1500円くらいで買える異世界はすごいな。


タージモ「あとは魔導書だ。魔石を粉状にして水と混ぜたインク、それを使って魔力を能力スキルへ変換する式が書かれている」


 タージモさんが本を開いた。びっしりと書かれた七色の文字が時々もぞもぞ動いていてちょっと気持ち悪いな。


タージモ「消費魔力量の少ない補助系の能力スキルいくつかで一冊にまとめておこう。こっちは能力スキル4つ分で6000セリングだ」  


 これは妥当…なのか?

 ひとつの能力スキルが約750円で買える…俺にとっては安い。  

 が、いずれにせよ今回はクルに立て替えてもらう必要があるなぁ…。


「買います」


タージモ「わかった。合計9000セリングだな。それと…あんたの能力スキルについて、説明させてくれ」


 「はい、お願いします」


來瑠「今回は私が出しとくから、後で返してよ?」


「わかったよ。ごめん」


タージモ「あんたの能力スキル、『観察オブザーヴ』は自分の周囲の魔力の流れや大きさを見ることができるほか、自分の体内の魔力量を正確に測ることもできる。相手が能力スキルを使う時がわかったりするんだ。わかるだけだが」  

 

 普通に便利そう。


「そうなんですね。もうひとつはどういうものなんですか?」


タージモ「『受領レシーヴ』。こっちはちょっと注意だ。自分の周りの魔力を体内に吸収して蓄積し、それを使って反撃ができるんだが…魔力を溜めすぎると負荷がかかって、杖ロッドが折れるぞ。最悪の場合体も破裂して死ぬ。許容量を見極めて、絶対に…やりすぎるなよ」  


 いやいやいや!そんな危険な能力スキルなのか?!こわいこわい!自分の許容量なんてわからんぞ!  

 あ、確か感覚でわかるのか…。


「実際に…いるんですか?死んだ人」


タージモ「いるさ。ごまんとな。…そしてカウンターについてだが…いや、説明するより実践した方が早い。ついてきてくれ。クル、あんたが折った剣は直ってるよ。だから、今からケンヤに稽古をつけてくれ」


  ポチリ…!  カウンターのボタンを、タージモさんが押した。 ゴゴゴゴゴゴゴ!  カウンター横の床に穴が空いて…なんと階段が出てきた。


タージモ「この下は冒険者の訓練場だ。行くぞ。死にたくなければな、俺の言うことは聞いてもらう」  





 いったい、どんな稽古をするって言うんだろ。

 下手したら死ぬかもしれない能力スキル…。 俺は上手く扱えるんだろうか。  

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