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もうちず─俺が妄想で描いてた地図の異世界、なんと実在してたんだが。〜隣の席の子はその世界のお嬢様らしい〜   作者: 晴れドコロ
第1章 俺の半・異世界LIFE、スタート

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第10話 訓練は、一筋縄ではいきません!

「お、おおおおお…!」


 階段を下って、たどり着いたのは、まるで外のように明るい闘技場。


キン…!キン…!ビュンビュン!


ドガッ…!


バコォォォン…!


 剣のぶつかる音や空気を切る音、殴る音、魔法が飛んでいく音。


 『戦いの音』。その全てが聞こえる気がするな。


來瑠「ここは『訓練闘技場プラクシオ』。この街の冒険者や兵士みんなが自分を鍛える特別な場所なんだ」


「つまり、向こうで言うジムか?」


來瑠「そうだね。あれと違って会員証とかはいらないけど。私も結構使うんだ」


 そう言いながら、クルも剣をシャラッ!と抜き身にしていた。


「あ、今日も訓練すんのね」


來瑠「当たり前でしょ?能力スキルとかはタージモさんに見てもらうと思うけど…」


タージモ「そうだな、俺が見てやろう」


來瑠「ケンヤ、今日から私が訓練に付き合ってあげる。実戦担当ね」


「いいのか?わざわざ俺に」


 クルの時間を使ってまで、俺に付き合ってもらっていいのか…?

 

 すると、クルはふふんと笑って


來瑠「ふふん、当たり前でしょ?私はケンヤの《《友達》》なんだから。私は一応、君を信じてるんだよ」


「そっか。ありがとう、クル」


 クルの笑った顔は、眩しくて。

……いや、剣の反射で普通に見えなかっただけなんだけど。(失礼)





タージモ「おーい、あんたら、早く始めるぞー。イチャイチャするなー」


俺&來瑠「「はい、すみませんっ」」


〜〜〜〜〜〜〜


タージモ「まずは『観察オブザーヴ能力スキルからだ。今からクルが剣を構える。あの子が全身の魔力を集中させるからな、」


 俺の数メートル先には剣を持ったクル。


タージモ「ケンヤ、あんたはキッと睨むような感じで目に意識を集中だ」


 ぽん、と俺の肩に手を置いたタージモさん。


タージモ「しっかりと目に全神経を集める感じだぞ」




タージモ「そうすれば…あの子の魔力の動きが、視覚的に見えるはずだ」


 目に意識を集中、目に全神経を集中、目に意識を集中…。

 そして、クルを見る。

 

 見えない。


 音が遠くなった。

 目に力を入れすぎて、頭がおかしくなりそう。

 もう…限界…か…。


 いや、諦めんな、俺!



 すると…。


「お…お?…なんか、紫色の線みたいな…流れ?」


 何かが、見えた。

 クルの体を中心に、クルの周りを紫色の何かが常にユラユラと動き回っている。

 もっとよく見よう、そう思った瞬間、流れがフッ…と消えた。

 目が痛いなこれ。


 タージモ「お…?見えたか?見えたのか?…それが魔力だ。残念ながら俺は見えないが…」


タージモ「同じ能力スキルを持つ俺のダチがいてな」

タージモ「紫色の何かって言ってた」


「あれが…魔力…」


 目が痛いけどなるほどね。


タージモ「あと一回、『観察オブザーヴ』を試してくれないか?こいつは『魔導値観測機マジックパワーメーター』と同様に、観察相手の魔力量も測れるのさ」


 あのデカい機械がまるまる俺の目に納まってる認識でいいのか?


タージモ「鍛えて精度を上げれば、相手が魔力量を隠しててもな、見破れるようになるんだよ。すごいだろ?」


「それはいい…便利ですね」


タージモ「早速、試してみてくれ。…魔力が湧き出る源は…生物の核、つまり俺たちで言う心臓だ。相手の心臓の位置に意識をしてみてくれ」


來瑠「…ふえっ?!」


 …あ。

 気まず。


 それもそのはずだ。

 俺は今から、(訓練のためだけに)クラスメイトの女子の…その…決して小さくない…はっきり言ってその、立派な、お胸をガン見しなければいけないのだ。何というハレンチなんだろうか…。

 

「…ごめん、これは訓練のためだ…許してくれないか?」


 ごめんなさい。魔力量を測る訓練するために仕方のないことなんです。


 ドワーフのおっさんはちょっとこーいうところがズレているのかい?


來瑠「…ふん、別に恥ずかしいなんて思ってないし。仕方ないんでしょ?」


 良かった…なら安心だn…


來瑠「でもなんかやだから一瞬だけ!一瞬!」


 結局恥ずかしいんじゃないか!

 まあ、一瞬だけ!そう、一瞬だけだ。

 問題ない。(大アリ)


タージモ「準備はいいか?意識を集中しろ。すぐにわかる」


「…ッ!」


 クルの胸元に集中する。

 魔力が見えると同時に、数が可視化された。

 なるほど、そうやってわかるのか…。

 って…。


「さ、さ、さ、3300Epエプリピクス?!平均的な冒険者の…3倍以上…!?」


 つまり俺の3倍以上の魔力量。


「ま、まいりました…クル様」


來瑠「同い年に忠誠誓われるとか、恥ずかしいから、やめて!?」


 




 


 どうやら、俺はとんでもない人と友達になってしまったらしい。


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