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ハレベルの魔女殲滅  作者: 椿フィナ
第2章 青い炎の秘密編
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33/36

7 定め


「デオラデ!?」


上手く立っていることができなくて、思わず下にしゃがみこんだ。

心配そうな顔で僕の顔を覗き込んでくれるハレベルさん。


「大丈夫…ごめん。大丈夫…。」

顔を手で覆いながら、何度も「大丈夫」とつぶやいた。


「かっ、顔が真っ青だぞ…?」

ハレベルさんは僕の顔を見てそう言った。

全身から血の気が引くような感じがしたので、きっといま顔色が悪いんだろうなとは感じた。


「大丈夫…ごめん、びっくりしただけ…。」


「…びっくりって…。知り合いの顔でもあったのか…?」

そう言ってハレベルさんは、もう一度この看板を見た。


「…いや…気にしないで…。ほんとうに大丈夫…。」

僕はそう言ってすっと立ち上がった。

一瞬、フラッときたけど、意外にも全然大丈夫だと感じた。


まだ立っていられる____


「ハレベルさん…僕の…僕の一族は…、僕の魔法は…」


なぜだろう。

なぜか、ハレベルさんに少しだけ聞いてほしくて話しかけた。


だが、その時だった_____


「…xっつっ!!!」


は…はなせない…っっ

う、口が…うごかない…


ハレベルさんに話したくても、口が動かなかった。

声が…


《はははっ、こんなとこにまで呪印の効力が効いているんだな。くくくっ。

お前の一族は本当にお前をいなかったことにしたいようだ。くくくっ。》


「…っっ!!!」


突然、またあいつの声が心の中で聞こえた。


「…僕は…そんな…。」


お父様…なんで、なんでそこまで…。

そこまで僕を…


「…?デオラデ、大丈夫か?様子がおかしい。

また少し休憩するか…?」


ハレベルさんは変わらず心配そうな顔で僕を気遣ってくれた。


《この女に全てを話したくなったとしても、お前の口から話せることはないんだなっ。

はははっ、可哀想なやつだ。はやく…はやく呪印を解くんだデオラデ。

俺のためにもな…はははっ。》


あいつの声は頭に嫌と言うほど響いた。


なんでだろう、なんで最近こいつは頻繁に…

僕はくっと奥歯を噛み締めた。


「ごめん…ハレベルさん…大丈夫、だよ。

あの場所に…。」


「あぁ、歩いていこうかと思ったが…私の魔法でトランスポートしよう。」

ハレベルさんがそう言うと、僕たちはあの場所へ瞬間移動を果たし、

人一人いない森の茂みにやってきた。


とても静かで、まるで二人だけの秘密基地のように見えた。

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