4 尾行したい
「カフェでデートなんてきゅんきゅん!!!かわいすぎる!!!!」
「…。」
まんまとフィリアの言葉にのせられて、俺は…
「ふふふ~。今日は愛のキューピットになるべく!ハレベルちゃんたちを追跡します!
もちろんラムソ君もついてきてもらうわよ!!」
「は…?」
「何言ってんだこいつ。」という顔で返事したものの…
こっそりとフィリアから告げられた言葉に乗っかってしまった。
いや訂正させてくれ。乗っからざるおえなかったんだ…。
「それにしてもハレベルちゃん…変な色のドリンクを飲んでいるわね…。」
もう時はすでに遅しで、あれよあれよとハレベルとデオラデを尾行している。
ハレベルたちが門に集合するなり一瞬にしてトランスポートしてしまったので
追跡不可能なのでは、と思ったのだけれど…
「たぶん隣町では!女の直感!友情の証!!たぶんあそこ!いきましょ!」
と言ってフィリアは的を得た場所があるのか、俺たちもすぐにトランスポートをした。
「私ってほんとすごいわぁ、だってもう見つけちゃったんですもの。」
「おまえのその…いや…すごいとおもいます、はい。」
俺は若干引き気味で答えてあげた。
まさかの直感的にトランスポートした先でハレベル達をしっかり確認することが出来たのだ。
このフィリアとかいう女…こぇえ…俺は心の中でそう思ったけど口には出さなかった。
とにかく今は、カフェでお茶をしている2人を監視しているところだった。
「これまじでバレたらめっちゃ怒ると思う…ハレベルが…。おまえ嫌われても知らないぞ。」
「大丈夫よ!ばれないバレないっ!遠くからそ~っと見ているだけじゃない!!」
フィリアは「大丈夫!」と言わんばかりに何度もウィンクをしてきた。
その自信はどこから来るんだ…。
「俺だって暇じゃないんだからな、もうそろそろ俺は帰るぞ…。」
「だめよ!これからが大事なのに!デオラデ君が変なところに連れ込まれても良いの!!?だめでしょ!!」
「おまえ…。」
この女は何を言っているんだ…。
ハレベルと友情関係を築けているんだから、このフィリアも相当変わっているんだろうなと思った。
あぁ実際一緒に少し過ごしてみると変わってるなと感じる…。
ハレベルは基本1人でいて、女友達なんてフィリアくらいしか思い浮かばなかった。
2人の出会いはなにで、どのへんが相性がいいのか気になるところだ…
「もしかしてハレベルちゃん…告白するのかな…?」
「はぁ!?そんなわけ…」
いや、そんなまさか…
でもたしかに、ハレベルは今まで何度もデオラデを連れ出して2人の時間を作っていた印象があった。
人に興味がなさそうな女って思っていたけど、実際はそんなことないんだな、なんて思った。
「ふぅ…このカフェタイムが過ぎたら、次はどこに行くのかしら…。
まずいはね…もし、デオラデ君のご実家に挨拶ということにでもなれば、それこそ場所は分からないわよ…。」
「おっおまえなに言って…。いや…ほんと何言って…。」
「う~ん、とにかくトランスポートさせずに、このあたりで告白をしてくれると助かるんだけど…。いや、もう実家への挨拶が先になるのかしら…、ひ~ん気になるわどうしよう…!!!」
隣で勝手に気に病んでいるフィリアを横目に、俺は大きくため息をついた。




