16 欲望の芽生え
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全身の力が抜けて、思わず僕は地面に座り込んだ。
「デオラデ君、残念だけど彼は要注意人物だから、安々と騙されてついていってはいけないよ?」
ケイト先生は僕の隣に座り、僕の目をしっかり見て、そう告げた。
その目は「絶対だよ?」といった念が込められているような気がした。
「…。」
僕には返す言葉がなかった。
あの時___。
あの時、本当に僕は願いを叶えてもらいたかったのかもしれない___
先生は僕の目をみて話そうとしていたけど、僕は思わず目をそらした。
下にうつむいた瞬間、頭から先ほど見たジュンニの顔が浮かんだ。
動き、声…全てが僕の頭の中で何回もループされた。
目の前で色々と話しているケイト先生の説教はまるで聞こえなかった。
また、会いたい_____
「…っ。」
僕は眠気を覚ますように頭を横に何度か振ったが、また頭に浮かぶのはジュンニの顔だった。
そこからまた沸々と浮かび上がる欲望…
それはもう止まることなく、頭の中でリピートされた。
僕はまた会いたい____
どんな手段だったとしても________
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ゴーンゴーンゴーン
この学園に鐘の音が響き渡った。
【理事長室】
そう書かれた部屋の奥で、理事長と呼ばれる背が高い男は空を眺めた。
そして、机の上に置いてある魔法書を大事そうに手に持ち
指で文字を描いた。
こう記す。
*
古い魔法に囚われた少年は、欲望を見つけ
正しく回っていたはずの歯車が狂いだしました。
魔女たちは新しい時代を迎える準備をする必要があるかもしれない。
全ての民に平等と自由を____
*




