13 青い炎の力
「じゃあトップバッターはデオラデ君からかなぁ~~。」
ケイト先生にそう告げられた僕はテレポート先____広い体育館のようなところの
中心に立たされた。
他の生徒たちは2階に上がって見学をしていた。
正直、凄く疲れていて…これから何かと戦おうなんて気分ではなかったのだけれど。
仕方ないと思った。
なぜか____なぜだか今日はむしゃくしゃしていて____
昨夜、あれほど怪物を倒したというのに___
僕の身体、炎はまだうづいていた。
「はじめっっっ!!!」
試験官の大きな合図とともに、魔法で現れた怪物たちは僕に襲い掛かってくる。
「…っ!!」
襲ってくる怪物をどんどん青い炎に包んでは、怪物は灰になっていった。
「はぁはぁはぁっ…。」
僕の中の炎が静まることはなかった。
「デオラデ君がんばってーー!!かっこいい!!!」
女性陣の声はこの会場に響き渡る
≪もっともっともっと燃やさせろ___!!≫
僕の心にいるあいつが叫んでいる。
あぁ、あの時と似ているな____
いつまでっ…いつまで続けたら…!
どうしようっ…、僕、この炎を止められるのだろうか…っ
「はぁはぁはぁはぁっ…。」
肩が上がるくらい、息がしにくかった。
「デオラデくんってすごいのねぇ。これはハレベルちゃんと同等…もしくはそれ以上の力かもしれないわね…。」
「…デオラデ、様子おかしくないか?」
ハレベルはデオラデの顔色を窺うようにつぶやいた。
≪はははははっ。久しぶりの暴走は楽しいやっ。ははっ。
デオラデ、この勢いで他の魔女たちも燃やしてしまってもいいんだぜ?≫
あいつがそう言っている。僕の身体にいるあいつが___抑えきれない____。
僕の意識はまだある。まだ大丈夫___
≪それにしても…なんで飲みこまれないんだ___?≫
飲みこまれない、まだ飲みこまれていない。
なぜだ…?なぜ、大丈夫なんだ…?
あいつをコントロールできている…?あいつの力が弱まっている…?
≪我の力が弱まっているからじゃないぜ。お前の舌にある呪印のせいだな。≫
呪印__________
「「「「「「そこまで!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」
審査官の大きな声が会場に響き分かった。
「はぁはぁはぁはぁっ…!」
僕は合図を聞くと、その場にしゃがみこんだ。
≪呪印の力はすげぇや、お前の意志と同時に俺の力が封印されていく____≫
その言葉を皮切りに、僕を取り巻く炎もあいつの声も一切が消えた。
胸が苦しく、身体じゅうの節々が痛かった。
上手く呼吸が出来ず、全身がしびれていた。
でも、僕は少しだけ。少しだけ不思議な気持ちを今抱いている。
何だ僕…炎をコントロールができている…




