12 もう1ゲーム
「いやぁ、みなさんおつかれ!!急に集めて申し訳ないねぇ。
今回の実習は諸事情によりこれにておしまいです!」
最初の集合場所であった広間の中心にスッと現れたケイト先生は大きな声でそう告げた。
「えええ!?」
広間に集められた生徒たちはガヤガヤと騒ぎ出し、どよめきの声で包まれた。
「先生!なんでですか?」
1人の生徒がケイト先生に質問をした。
「うーん。まぁ諸事情だよ!でも、みんなの頑張りを僕は上から見ていたよ。短い時間だったけど、よく頑張っていたね!今回は僕たち学園側の都合で試験が短くなってしまったから、成績に関しても配慮するから安心してくらたまえ!」
ケイト先生がそう告げると「それならまぁいっか~」と言った空気が流れ、一瞬で穏やかな雰囲気になった。
短い時間すぎたゆえに…上手く怪物倒しを出来ずに成績を気にした生徒も多かったのだろう。
「じゃあ…疲れているとは思うけど、一旦チームで集まって反省会でもしましょうか!」
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「えっと…。」
「あら、ハレベルちゃんにデオラデくん、単独行動をしたわりには随分と暗い表情ね。」
フィリアは気まずそうな4人の空気の中、最初に口火を切ってくれた。
4人で集ったものの、ハレベルとデオラデはずっと下を向いており
お通夜のような雰囲気だった。
「私は今回、やるべきことはもうやったし十二分に疲れた。もう帰っていいか。」
ハレベルは誰とも目を合わせず、そう告げた。
「あ~、まぁ気持ちはわかるのだけど…。きっとケイト先生は外に出してくれないわよ…。」
その通りだった。
なにやらケイトは神妙な面持ちで誰かと電話でやり取りをしていた。
「デオラデ、体調…大丈夫か?」
「ぁ…うん…、ありがとう…。」
デオラデは小さい声で答えると、下にうつむいたままだった。
シーン…
フィリアから「この空気どうにかしなさいよ!」といったふうに目くばせをされた。
いや…だいたいなんでこいつらはこんなに落ち込んでいるんだ。
デオラデは体調不良なんだろうが…、ハレベルはあれか、試験期間が短くなってしまったことで目標をクリアできなかったことが悔しいとかそういうことなのだろうか。
その時だった_____
「えっと~~~。ちょっとみんな注目~~!!」
ケイトがだるそうな声で皆に呼び掛けた。
一斉にケイトの方に視線が集まる。
「試験ご苦労さま…というところで申し訳ないんだけどね、今回時間がすご~く短くなってしまったから全生徒の成績判断が難しいとの連絡が来てね…それで~これからもう1ゲームだけ付き合ってもらってもいいかな?」
ケイトはわざとらしく気まずそうな顔をして、みんなに告げた。
「だめだ!!」
広間に響き渡る声____。
その声の主はハレベルだった。
「なぜそんなことをする必要がある。実習はこれで終わりだ。そんな邪道な実習など必要ない。」
ハレベルは立ち上がり、そう訴えた。
「うん~。まぁ、僕もこれをしたいわけじゃないんだけど…上からの命令だから仕方がないよねぇ。
それにもうほら。」
ケイトが指をパチンとならすと、先ほどの広間からまた場所がトランスポートされ、
広い体育館のようなところへ変わった。
「もう…時すでに遅しというか…。もう始まっちゃうんだよねぇ。」




