10 初めての反発
「…っ。」
不意に目が覚めた。
目をうっすら開けると、ここは真っ暗…夜になったんだと思った。
とても静かで、少しだけ不気味だった。
ちょっとだけ顔を傾けると、真横にはラムソ君とフィリアさんが眠っているようだった。
2人の寝顔を見て、僕はその場からすっと抜け出した。
岩穴にいたらしく、外に出ると闇夜に星が輝いていた。
これが魔法で作られた空間だなんてどうしても思えないくらい綺麗だった。
夜空を眺めながら、僕は深く深呼吸した。
身体のどこもかしこも痛くない、傷一つない___
ラムソ君の魔法のおかげで何事もなかったように回復している。
僕は少し泣きそうになった。
「きっと君はまた僕に会いたくなる____」
昼間に出会った彼の言葉が頭によぎった。
「…っ!どうして…!」
どうしてあいつはジュンニを…僕の弟のことを知ってるんだ…
僕はそこに立っているのが怖くて、自信がなくて
その場にかがみこむと身体を丸めて目をつぶった。
だめだめだだめだ…っ、このままではあいつの言うとおりになってしまう…
でも…でも…っっ
「…。」
数分はたっただろう。
思考が何回もいったりきたりした。
僕はふらっと立ち上がり、後ろを振り返らずにその場から姿を消した。
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随分と長い時間森にさまよってしまった。
不意に飛び出してきたものの、こんな夜中に彼を見つけられるはずもなかった。
真っ暗で辺りは良く見えなかった。
だけど、どうしても行動に移せざるおえなくて
今こうして森を歩き回っている。
「ぐああああああっっっ!!」
「…っ!!」
背後に怪物…っ
大きくな怪物が僕を勢いよく襲ってくる。
「くっ…!燃えろっ…。」
僕は迷わず青い炎で怪物を一瞬で黒焦げにした。
炎の匂いに感づいたのか、先に進めば進むほど現れる怪物たち。
僕は次々に青い炎で燃やしていった。
「はぁっはぁっはぁっ…。」
こんなに一気に魔法を使うことがないから、息が上がってぐったりした。
それでも、僕は足を止めることなく森をさまよった。
「どこにいるんだっ…!!どこに…っっ!!」
その時だった____
「デオラデっっ!!!」
聞き覚えのある声が背後から聞こえた。
「おいっ…!!デオラデっ!とまれっ!!!」
「は、ハレベルさん…!?」
ハレベルさんは勢いよく近づいてくるかと思ったら、僕を後ろから抱きしめた。
「えっ…えと…は、はれべるさん…!?」
予想外の出来事にびっくりしてしまった。
「デオラデ、だめだ。これ以上はだめだ。この先にはいってはいけない。
もう戻ろう。」
先ほどよりもぎゅっと強く抱きしめられ、痛いくらいだった。
「な…別に僕はどこにも…どこにも…。」
「うるさい…!言い訳はいい。もういい。
デオラデ…怖い顔してるぞ…っ。」
「っ…。」
「ちがうんだ…、どうしてもっ…どうしても確かめたいことがあって…。
確かめたい人がここにいてっ…。」
「いいっ…いくな!行ってはダメだ…!」
なぜそんなに必死に引き留めるのか僕にはわからなかった。
だけど彼女は何度も何度も「行くな」と言っていた。
ふと気づいたが、暗かった空も明るくなってきて、
もう小鳥のさえずりさえ聞こえてきた。
「っ…ハレベルさんっ…ご、ごめん…っ。」
僕は彼女に掴まれた腕を振り払い、その場から勢いよく逃げ去った。
遠くから聞こえる彼女の声は耳に入ってこなかった。
「どうしても…っどうしても確かめたいんだっ…!」
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「




