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ハレベルの魔女殲滅  作者: 椿フィナ
第1章 実習試験合宿編
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4 別行動

異空間にトランスポートされて、たどりついた先は…


「ふん、いたって普通の森だな。」

ハレベルさんは辺りを見回すなり、すぐさまそう言った。


「わぁ~うれしいわね。なんだか、ちょっと学園の外って感じね!

プチトリップ気分を味わえるわ!可愛らしい鳥のさえずりも聞こえる!」

フィリアさんの言う通り、鳥のさえずりが聞こえた。

僕は、とても美しい壮大な自然に囲まれた場所だと感じた。

これは間違いなく学園の外…、でも、これは魔法で作られた空間。

作り物の空間とは思えないほど素敵な場所だ。


「ん~海も近いし、もしかしたら美味しいお魚が食べれるかもしれないわね!ワクワク!」


「えっ…魚とかもいるの…?食べれるの…!?」


「そうだよ~!楽しみでしょ?」

フィリアさんは優しそうに微笑みかけてくれた。

自給自足っていうのはそういうことなのか…。

す、すごい…。


「まず最初に伝えておくが、今回の実習で倒したい怪物のノルマは100だ。」

自然に圧倒されている僕を横目に、ハレベルさんは口火を切った。


「あ~めんどくせ。どうせハレベルはガチ勢だと思ったぜ…だいたい100って結構無謀なんじゃ…。」


「そんなことはない。前回は92だった。この数字を超える必要がある。お前たちは嫌ならそんなに無理をする必要はない。私が動く。その代わり、私の自由に行動をさせてもらう。」

彼女はそう告げると、魔法を使いスッとこの場から消えた。


「あいつ…団体行動とかチームで協力って言葉を知らないよな…相変わらずだぜ…。

まぁ、あいつのいう目標を達成するとしたら…ハレベルが90で残りの10を3人で割る感じだな…。」


「はっ、ハレベルさんは1人で大丈夫なの!?も、もう行っちゃったけど…。」


「あ?あいつは大丈夫だろ。どうせ夜になったらふら~と戻ってくるさ。まぁ、気が向かなかったら3日間別行動かもな。

お前は知らないかもしれないけど、あいつはこの学園の成績トップで…

とにかく頭抜けて強いんだよ。だから、心配なんてする必要はない。」


やっぱり…。

ラムソ君にそう言われて、深く納得をした。

じゃあ…やっぱり学園の外でハレベルさんと会うことが出来ていたのは

彼女が成績優秀だからということだったのだろうか。


「そうよ~。ハレベルの心配なんていらないわ。とにかく私たちは私たちのペースでやれることをやりましょう____」

フィリアさんがそう話した瞬間______


「フィリアさん!後ろ!!!」

フィリアさんの後ろにはあの時と同じ…

姿形は少し違えど、あの日見たのと同じような怪物が立ちはだかっていた。


「やだぁ…、もう戦はなくてはならないのね…。」

「…!?」

そう呟いた彼女に忍び寄る怪物は急に動きが止まり、苦しそうな顔をした。

そして、何をすることもなく怪物は目を白くして横に倒れこんだ。

死んでいるようだった。


「なっなんで…!?」

急に倒れた怪物にびっくりして僕は口をポカンと開けた。


「ふふふっ。ハレベルちゃんが気に入るのもわかるわぁ。かわいいわね、デオラデ君は。」

そういうと、横になって息絶えている怪物に刺さった針…大きな針を勢いよく抜いた。


「針…!?」


「そうよ。私の魔法は毒…。毒を作ることが出来る魔法なの。この針には怪物を即死させる毒が塗ってあるから、針を刺すと毒が回ってすぐに死んでしまうの。」

フィリアさんはいつもと変わらずニコニコの笑顔でそう答えた。

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