16話 城塞の形
周りで驚きや歓声が上がるなか、城壁を108度の角度で昼までに造った城壁に接続して伸ばしていく。
スーリオンが場を邪魔にならない様に解散し、長老衆もそれぞれの用事でいなくなったが特にペースを変える事なく、次の屈折点で再び108度の内角になるように城壁の伸ばす方向を変えた。
そしてまた順調に城壁を伸ばしていき、次の屈折点でそろそろ休憩でもしようかと思っていると、
「ねえフレデリック様、城塞って普通四角形だと思うのだけど、この城壁って五角形になる様に造ってるよね?どうしてなの?」
と、アリステラが現れて訊いてきた。
「ええ、その通りですよ。今回は急ぎなので造りませんが、本来は五芒星になる様に三角形の堡塁を配置します。そうすれば結界強化もしやすいですし、内部は聖属性魔法も強化されますから」
と、丁寧に説明した。
(他にも、堡塁に大砲を配置して、城壁に狭間を付ければ立派な近代城塞になるけどね)
ついでに心の中で付け足しつつ。
「なるほど〜、それは凄いわね!これで私の本体も安全そうだわ、ありがとう!」
アリステラは満面の笑みを浮かべた。
「いや、1番大切なものから防御強化するのは基本ですから」
そう話していると、再び長老衆と荷物を抱えた数人が近寄って来て、
「フレデリック様、もうだいぶ出来ましたな…正直まだ夢のようですが。お茶も用意しましたし、休憩しながら装備を見られますか?」
「ちょうどそう思っていたんだ。そうさせてもらおうかな」




