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5-1話 お客様は怠惰な方みたいです?〜ヤンソンの誘惑と塩クッキー クラフトビール〜




「ありがとうございましたー」



今日、定時前にレジに来たお客様に挨拶をし、華はまた制服のまま更衣室から手土産を取りに行きまた売り場に戻る。



「斉藤さん、これ皆さんでどうぞ」と店のバイトリーダーの斉藤さんにそれを渡すと

「美島ちゃん、ありがとう〜!」

と彼女は紙袋の中身が少し見えたのか「お!」と反応して

「え、これ昨日作ったの?」

と尋ねる。



「いやあ、最後なので。相葉さん達には明日渡してください」

と言うと

「うんうん。美島ちゃんの手作り喜ぶよ〜」と斉藤さんは華の手作りクッキーに太鼓判を押すとまた質問を投げかけた。



「ねえ、美島ちゃんって引っ越すってさ。結婚?」

と聞かれたので

「あ、いやあ〜別れたんで。今の家広いから思い切っちゃおうと思ってです」

そう言うと

「マジ?ごめん!」と斉藤さんに謝られた。


「いいんです。最近アイツと連絡取れなかったし」

明るいフリをして斉藤さんに返す。


「そう?じゃあ美島ちゃん次どこに住むの?」

と聞かれ次住む町の名を彼女に告げる。

「あ〜、あの辺か。駅からちょっと歩くでしょ」

「まあ、商店街はまだ近くにあるし。その分静かでいいかなって」



今の通勤に便利だからと借りてるマンションよりは静かになるだろうと話すと

「そっか〜、たまにはこっちにも顔出すんだよ〜」と斉藤さんから暖かい言葉を頂いた。



本当は送別会をしたいと話していてくれていたみたいだが、自分が早上がりなのと引越し準備がまだ中途半端でと話すと、残念ねと選別を頂いたりしながら駅ビルのクッキー屋でのバイトは最終日を迎えた。



帰ってコンビニ弁当食べたら引越し準備再開だ。



大きい物は業者に持って行ってもらったからあとは衣服を詰めたり最後の冷蔵庫チェックも兼ねてキッチン周りをやる。




まず夕飯を食べキッチンに手をつける。といっても冷蔵庫は空に近いのだが。



「あとー」

と流し台の上の扉も開けて断捨離をする。

ここのスペースはお菓子用具入れだ。



「どうしようかな」



取り出した棍棒と集めたクッキー型を前にどうするか悩んだ。



新しい場所はキッチンがそこまで大きくはない。

はたして使うかと言われたらそうではない。



しかし集めたクッキー型に思い入れはある。



「保留か」

断捨離して情け無いがこれもダンボールに詰める事にした。



あとは業者を待つだけだ。明日にはこの街とはおさらばになる。



寂しいけどこの部屋は斉藤さんに言った通り広すぎる。



いらない過去はすっぱり忘れなくては。



スマホのアラームをセットし早めに私は就寝する事にした。



翌日、引っ越しはスムーズに終わった。



まだ片付けは残っているが朝は昨日買ってきたコンビニサンドイッチで腹が減る。



近所を知るために早速私は散策と称し昼ご飯を食べる店を探しに行くことにした。



しかし、思った以上に腹が減る

「・・・ 近くて美味しいとこないかな」



そう大通りを過ぎたとこにある商店街に向かう最中

数人でき初めている行列に足を止めた。



(定食屋なんだ、ここ)

老舗なのだろうか。

リフォームが施してある外観は味があり可愛さを感じだ。



サラリーマンやOLが並んでるランチタイムだ。

しかし若干女性客が多く感じる。

(定食屋が女性で多いって珍しいよな)



それから並んでいる最中引越し初めに何を買おうとスマホを見ていて時間を過ごすとあっという間に自分の番になった。


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