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2-6話 魔法、使えますよ 愛莉 談


流石に無給って言われて二つ返事したけど結構きついな。



かと言って行く宛は他にないけど。



休憩中スマホにはあーくんから鬼電と鬼メッセージが来ていたが入院したと嘘を送った。



動揺はしたが

(心配するならはじめから浮気しないでよ)

借りたお風呂のシャワーを浴びながら少し泣いてしまった。



翌日私は二人が目を覚ます前に朝食を作っていた。



頼まれた訳じゃないが何か返したい。



そう思い和食で簡単にできるものを作る。



そうすると物音を不審に思ったのか二人が起きてきた。



「え、木下さん、もしかしてそれ朝飯?」と不思議そうだ。



「はい。お邪魔してるのに何もしないのは悪いですから」と準備してると「悪いけど俺朝食べない派」とウエイターに言われ撃沈した。



「あ、俺は食べる派」

店長がすかさずフォローしてくれたが。



会釈をするとウエイターは部屋に戻って行った。



「アイツの分は木下さんが食べたらいいよ」と言われ一人分余らせても悪いので店長とテーブルを挟みご飯を食べる。



「鮭うま〜」と店長は美味しそうにご飯を食べている。「よかった。料理上手な人に料理出すって緊張するから心配だったんですけど」

「いや、今ありがたいよ。まさか作ってくれるなんて思ってなかったから。でも次からは作らなくていいよ」と言われ「なんで!」と自然と大きい声が出てしまい店長が驚いた。



「あ、違うんです。お世話になってるからこれくらいしなきゃ申し訳ないんです」と意見する。



「でも、仕事で頑張ってもらってるじゃない。昨日だって呼び込みで何人か引っ張って来てくれたでしょ」と言われ「一人ですよ」と言うと「いいの。うちでそんな事しようなんて思う奴なんていないよ」

あ、アイツの事ねと店長はまたウエイターを引き合いに出す。



「俺は店を盛り上げたいけどうちってどうしても店の構造上そんな大人数で来るとこじゃないでしょ」

「はい」

たしかに多くてもデートや二人で来る感じの店だ。

「だからさ一気に店がお客で増えるよりは途切れない感じが理想」

「難しくないですか?」あに♡ラブと全然違う。



「そうだね〜」どうしよう〜と呑気に店長は味噌汁を啜ってる。



「でもさ、木下さんはうちのお客さんの事はそこまで気にしなくていいの。『無給』なんだなら!」と無給を強調して言われた。



「あ、皿は俺が洗うよ」と店長が悪いからと洗い物をしてくれた。



食べ終わったら開店準備が十七時からだから各々自由に過ごすことと言われ私は店長に言われた事を考えていた。



(店長はああ言っていたけど、ビラじゃ確かに限界がある)

なんとか魔窟の為になる事をしたい。



借りていた和室でなんかないかと思案していると1つアイデアが降ってきた。



あれから数時間。私はまたキッチンに立っている。



そうすると暖簾を上げて誰かが入って来た。



ウエイターだ。



「何してんの?」と聞かれて「昼食作りました」

というと「マジか、助かる」とウエイターはじっと作ったオムライスを見ていた。



すると店長がまた来て「うわ、作らなくて大丈夫って言ったじゃん」とキッチンに入って来た。



「でもウエイターさんは何も食べてないし」と言うと「まあ、こいつは昼はいつも下に行ってよく賄い作ってもらってるから」と言われ「え、じゃあまた私が食べます!」とどうやらまた余計だったらしいと思っていると「いや、俺が貰う」とウエイターは勝手にオムライスをテーブルに持っていく。



「本当ですか?嬉しい」と言うとじっと一瞬何か言いたげに見られ「いつもそうなのか?」とウエイターに聞かれてしまった。



何のことだろうと思っているといつのまにかテーブルに自分の分を運んだ店長が「はーい、俺アレやって欲しい」と挙手してきてこちらも何事かと思っていると「ケチャップにメッセージ書き!

一度してもらいたかったんだ。木下さんお願い」と店長が軽いノリでよろしくお願いしやーすと頭を下げる。



「きも」とウエイターが蔑む。



そう言われ、いつものノリで「では、今からオムライスにハートを書いていきます。その後でオムライスに魔法をかけていきますのでご主人様も一緒に魔法を唱えて下さいね」と言うと「イェーイ」と店長は嬉しそうに乗ってる。



するとウエイターが「お前・・・ 」



しかし、ウエイターはこういった雰囲気が苦手なのかガタッと椅子から立ち上がりこちらを睨み「人間にも魔法が使える奴がいるのか?」と突拍子のない事を言い出したのた。



(この人厨二病!なんだ、こういうの興味ないと思ったけどめっちゃノッてくれるじゃん。いや、本人がガチだから失礼か)と早合点した。



「そうでーす。あいりーは魔法が使えるんですよー」これには言いながら店長も苦笑していたがノリで通してしまおう!ケチャップにハートを描く。



「萌え萌え〜キュン♡オムライスよ美味しくなれ〜!」と言うと店長も続けて「美味しくなれ〜」と続けて「はい、ありがとうございましたー、ではご主人様召し上がれ」と店長は「いただきまーす!」とテンションそのままでオムライスを一口頬張る。



ウエイターはなぜか店長を心配そうに見ていた。


一口食べると店長が「あ、うま〜い!和風オムライスなんだね、これ」と言ってきた。



「え、いや普通のケチャップのやつですよ」



「いや、でもこれ?」と店長がスプーンでもう一口分すくって断面のライスを見せると私が作った事ないバターライスが見えた。


「いやいや、ケチャップ入れましたよ」と言うと自分様に作ったオムライスをスプーンで割ってみせる。



「マジだ。なんで?と言われ一同の背中が冷たくなった。



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