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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
波乱万丈 文化祭編
82/133

文化祭当日 4

 文化祭当日 二日目。 

 朝。

 いたるところをまさぐって・・・・・・あ、柔らかい・・・コホン。

 確かめてみたけど、体の異常は発見できなかった。

 昨日のは一体・・・・・・

 と、ちょっと考えたけど、たぶんこれって病院行ってもダメなやつだよねって思ったこともあり、今日は普通に生活することにした。

 そういうわけで学校に行く用意を始めた。

 しばらくして、何も知らないあかねが昨日と同じようにケーキを受け取りに行くということで迎えに来た。

 俺が昨日通り文化祭に行くと楓に伝えると、凄く心配されたけれども唯一楓には俺の秘密を話している間柄だ。

 こっそりとこれはたぶん病院に行くような問題じゃないと耳打ちすると、ちょっと考え、しばし考え、それでも唸りながら、オッケーを出してくれた。

 楓の様子が変だったことでその後あかねに何かあったのと聞かれたから、俺はあかねも当の人物とは面識があることもあり、怒った様子で、

「何それ。私だったら半殺しだったね」

「やりそう・・・」

「なんですと~~」

 拳をパンと鳴らして物騒なことを口走っていた。

 俺もあかねには肉食的なイメージを持っていたから、微笑を浮かべ肯定を示すと、いやらしい手つきであかねが迫ってくる。

「あ、まて~~」

 俺が素早く逃げると後を追うように駆け足でついてくる。

「はあ、はぁ・・・」

「はあぁ~」

「ちょっと早く付きすぎたかもね」

 ふざけて走っていたから余計に体力を使って息が上がった俺たちは、昨日よりも早くケーキ屋についていた。




 二回に分けてケーキを受け取り、家庭科室の冷蔵庫にしまって、教室に到着した俺たち。

 昨日は大盛況でケーキもすべて売り切れだったが、今日は校内の生徒よりいかに外部の人を呼び込めるかという話に変わってくる。

 なので、今日は宣伝に打って出る!

「じゃあ、朝と昼過ぎに宣伝に行くってことで」

「わかった」

 大輝たちと打ち合わせを終えて、後は開示時間を待つだけ。

 




 十時。

 文化祭当日 二日目 開始時刻だ。

「みんなちょっと任せるね」

「行ってらっしゃいませ、お嬢様」

「お気をつけて」

 みんな二日目ともなるとノリノリで役を演じていた。いや、前々からノリノリだった気もするけど・・・・・・

 看板を掲げながら廊下を歩いて行く。

 俺が声を出し、大輝が看板を高らかに掲げる。

 そう言えば言っていなかったが、当日宣伝のためのチラシを配ることは禁止されている。その代わり、各クラス二十枚のポスターを張ることを許されているんだけど。

「これ、私か・・・・・・」

 廊下を歩きながら自クラスのポスターを発見し、そこには、「一年三組、メイド喫茶。孤高の黒姫、衣装きてます」とそれぞれ左右に分けて書かれている。さらにその下にメニューが書かれていて、どんと真ん中に俺を二次元に落とし込んだような絵が描かれていた。しかもメイド服で。

「よくできてるよな」

「あ~。うん、そうだね」

「あんまり気に入ってないみたいだな」

「孤高の黒姫なんて文化祭でようやく知ったくらいだよ。名前負けしてるよ」

「そんなことないと思うけど」

「え?」

「あ、いや、なんでもない」

 大輝は言うつもりじゃなかったことを言ってしまったみたいな顔で慌てて頬を赤らめて誤魔化している。

 まだ早い時間帯ということもあり、校内には外部のお客さんが少ない。ということで、校庭に出てさらに宣伝する。

 校庭には屋台などが並んでいる。この辺の屋台は部活連が出店しているものだ。

 そこを通って、一通り宣伝し、体育館を抜けて――――体育館はステージとして使われている。今日ここで俺はミスコンに出ることになる。校内を一周する感じで教室まで戻ってきた。





 大輝たちと教室に入る時、

「む、お前は」

 横から声を掛けられた気がして、そちらを見ると、そこにはあかねのご両親がいた。

「あら、瑞樹ちゃん。良く似合っているわね」

「あ、ありがとうございます」

「あかねはどこにいる?」

「あかねなら」

「ん??」

「あ、あかねさんならたぶん中に」

「そうか」

「あらあら、お父さんったら・・・」

 やれやれと言った感じで見ていたあかねのお母さんは、

「あまり気にしないでね」

 とこっそり耳打ちしてくれた。

 こういうのってありきたりな展開だけど、今の姿の俺にするかな・・・・・・ちょっとこわかったよ、もう。

 そして俺も教室に入り、昨日と同じ・・・やば、ミスコン行かなきゃ! 

 チラッと時間を確認して、焦って教室を飛び出した。とはいってもスカート履いてるから急ぎ足程度だけど。

 時刻は十一時半。

 ミスコンの開始は十二時からだけど、流れの確認があるから三十分前には来るよう言われていたっけ。

 遅刻だった。

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