↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
波乱万丈 文化祭編
74/133

文化祭準備期間 二日目 後編

 理沙が見つけてきたのは、本当にただのメイド服といった感じのものだった。

 俺のがワンポイントありのメイド服なら、このメイド服はワンポイントがないマニュアル完全再現とでもいうようなメイド服。

「これでいいのか? なんか着る娘がかわいそうな感じあるけど・・・」

「ん~、でも、これ以上は値段的にね・・・」

「まあ、そうね。私たちに支給されたお金は全部で七万円。服以外にもお金が必要な以上、あまり高いものは買えないわね」

 お金の問題か・・・・・・

 これは、限度がある以上、知恵でどうにかするしかないと思った俺は、

「なら、あかねに相談してみてはどう? たぶん教室にいるし」

 と持ち掛ける。

「あかねに? どうして?」

  俺の意図がわからないと理沙と夏希が二人で見つめ合っていた。

「あかねなら今教室にいる他のメイド班の人にも話できると思うし、学校のお金で買うと最終的には備品扱いで回収じゃない・・・・・・思い出として欲しい人もいるかもしれないし、自分で買えば私物だからね」

「つまり、本人に買ってもらえるか交渉しようってこと」

 理沙が驚いていた。

「まあ、そういうこと」





 ということになったので、あかねに電話する俺。

 あかねに電話を掛けると数コールですぐに出た。

「もしもし、瑞樹ちゃん?」

「もしもし」

「どうしかした?」

「それが・・・・・・」

 俺は、お金の問題であまりいい物が買えないかもしれないこと。それで自分で買ってもいいという人はいないかなという相談。思い出何タラのその他もろもろを説明し、あかねに聞いてもらうことにした。

「了解。聞いたらまた連絡するね」

「よろしく」

 そして電話を切る。

 その他もろもろの中には俺が班長のような扱いになったことや今俺が手にしているメイド服の値段などを話しておいたので、たぶん情報が足りないということはないだろう。

 あとはあかねにお任せだ。





「どうでした?」

 理沙が聞いてきた。

「聞いてみるからちょっと待って欲しいって」

 俺は今のことを伝えた。

「そうですか」

「で、なんだけど」

 理沙と夏希に相談する。

「このメイド服を他のメンバーに着させたいんだけど。もちろん私は他のを自分で買うから。まあどれだけこの話に乗ってきてくれるかによるんだけど」

「まあ、その話はそっちが決まり次第ってことにしましょう」

 夏希はないものねだりはしない、現実主義なところがあるからそうだよね。





 そして数十分後、あかねから電話が掛かってきた。

 すぐにそれに出た俺は急ぎ足で聞いてしまう。

「もしもし、あかね。どうだった?」

「はいはい。ちょっと落ち着いてね」

「・・・・・・はい」

「みんなに聞いてきたよ。で、皆そのくらいの値段なら別に買ってもいいって」

「ほんと?」

 ちょっと予想をはるかに超えていて聞き返してしまった。

「うん。こういう服ってこんな時じゃないと手が出ないから、いい口実みたいね」

「まあ、何はともあれ、よかった」

 いい口実とは? 女の子もこういう服には少なからず興味がないわけでもなかったってことか・・・・・・いいクラスメイド、もといクラスメイトを持ったと実感する瞬間だった。

「じゃあ、またあとでね」

「うん。ありがとう、あかね」

「どういたしまして」

 そして電話を切る。





 ということになったというのをここにいるみんなに説明し、再度俺のメイド服を選んだ。

 そして、先ほどのメイド服のようにフリルの付いたデザインで、胸の上のところに大きな黒いリボンの付いたものを選んだ。

 着てみた感想を述べると、スカートは先ほどのよりちょっと長く感じた。

 そしてこれも微調整を円に頼んだ。

「まずは俺とみんなのメイド服の会計をしてこないとな」

「そうね」

 そして俺たちはお金の管理をしている紀國を連れてレジに行った。

「こちらのメイド服が全部で九点、そしてこちらが一点。全部で五万七千円になります」

 最初に選んだメイド服はざっくり五千五百円。俺のメイド服が七千五百円。お店の人が俺たちがどういった目的で来ているのか感づいてくれているおかげで端数は切り落としてくれたらしい。

 俺は店員にもそれとなくお礼をして、そしてみんなが協力してくれて本当に良かったと心の中で皆にもお礼を言った。

「領収書もお願いします」

「はい。少々お待ちください」

 紀國がレシートと領収書を受け取っていた。

 そして俺たちは一度教室に戻ることにした。





 教室に戻ってくると、

「班長~~~」

「おかえりなさい~~~~~」

 なぜか同じメイド班の女子たちに出迎えられた。

「みんな買ってきたよ」

 俺はみんなに買ってきたメイド服を渡し、明日一度着てみて欲しいこと、レシートをみんなが見えるように広げ、できれば明日お金を持ってきて欲しいことも伝えた。

「班長はどんなの買ってきたの?」

 一人の女子に聞かれ、みんな興味津々でこちらを見ている。

 俺は仕方なくみんなに見せ、

「大体みんなのと同じ感じ。この胸のところのリボンだけ違うけど」

「え~~、もっと派手なのにすればいいのに~」

「似合うのにね~~」

 そしてなぜか不評だった。

 まあ、仕方ないよ。派手なのはあまり好きじゃないんだから。

 と、内心反抗しつつ、

「みんなよろしくね」

「はい~~」

 みんな元気に返事をした。





 買い物班が帰ってきたことで一度話し合いをやめ、席に着いてもらう。

 教卓には倉田と紀國、そして夏希がそれぞれ立っている。

「えっと、まとめてもらった紙は提出して。で、買い物行っていた人たちが全員戻ってきたから今日は解散。他に何か連絡事項はある?」

 倉田が話す。

 教室にいたメンバーはそれぞれ紙を提出した。今日買って来たものや貰って来たものは教室の隅においてあった。

 ここからはまた明日ということで。

 みんなでおつかれ~と言いながら解散する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。