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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
波乱万丈 文化祭編
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夏休み明け 初日 後編

「誰からも提案がないので、まずはどういったことをやりたいかのアンケートを取りたいと思います」

「委員長、どういったことって?」

 理沙が手をあげて夏希に聞いた。

「種類別って言うのかな。出し物とかカフェとか展示とか? そんな感じの大雑把な」

「わかった~」

 夏希の提案で、五分間考える時間を貰い、そして再度意見を募った。

 そしたらクラス中からざっくり意見が飛び交う。その意見を紀國が黒板に書いていく。

 カフェ。

 縁日・・・これは出し物かな。

 お化け屋敷・・・そのままでいいや。

 レ〇で街の模型・・・これは展示。

 プラネタリウム・・・これも展示。



 カフェ

 出し物

 展示

 お化け屋敷

 


 一通り言い切ったところでクラスが静かになった。

 そこで文化祭実行委員の倉田が、

「じゃあ、投票取るから、手上げてって」

 と言い、黒板に書かれた言葉を読んでいく。

 最後まで読んでいって投票の結果、カフェになった。

 投票の結果なんて言ったが、断然トップ、略して断トツ、でカフェになった。

 そこにはもちろん必然たる理由があったことだろう。

 予測の域を出ないが、その理由とは、もちろん俺という人物が存在しているからだ。

 あかねが言っていた通りならば賞目当てにはなるのだろうか・・・・・・周りで何人か根回しをしている奴らがいた。男子女子問わずいた。

「じゃあ、カフェからちょっと何か付け加えましょうか」

 そう夏希が言う。そこにクラスからは反対意見が出る。

「喫茶店みたいなカフェじゃダメなの?」

「アクセントがあった方が目立つでしょ」

「じゃあ、メイド喫茶にしようぜ!」

 根回しをしていた男子が言った。

「それはあんたが見たいだけでしょうが!」

 周りの女子にメタくそに叩かれていた。

「いや、だって。見たいじゃん、谷崎のメイド姿」

 そう言った男子生徒。

 本人に聞こえる音量で言ってるんじゃないよ、と思わずツッコミそうになって出かかった声を飲み込む。

 だって、

「・・・・・・・・・・・・・」

 クラス中が静寂に包まれていた、から。

 いや、何黙ってんだよ。

 おっと心の声も汚くなってしまった・・・・・・

「ま、まあ、ありね」

「惹かれなくもないかな」

「ありきたりだが、それもまた花で変わる服の良さ」

 いや最後のは誰の黄昏だ・・・・・・

「あ、あかね・・・これは何か言っていいのか?」

「どうぞ」

 俺があかねにひそひそ訪ねると言ってみなさいとばかりに一言で返してきた。

「メ、メイド喫茶って・・・・・・」

「谷崎さん、やってくれるよな」

「お願い、谷崎さん」

 男子女子が頼み込んでくる。

 一体こういうのは何プレイになるのだろうか・・・・・・

「男子は何するの? メイドってことは女子対象でしょ?」

「お、俺たちは調理とか宣伝とか、その他もろもろ頑張るからさ」

「そ、そうなんだ」

「じゃ、じゃあ執事とかもやれば?」

 理沙があっと今思いつきましたって感じでいって、それは意外な人物に却下された。

 その人物とは先生である。

「それは無理だ。経費が足らないだろうから」

「そっか~。ちぇ~~」

 理沙はそう言いながらチラッとこっちに振り向いた。

「先生、メイド服は大丈夫なんですか?」

 理沙の意図が読めた俺はそう続けざまに聞く。

「全員分とはいかないが枚数絞ればなんとかなるだろう」

「そ、そうですか・・・」

 どうやっても却下にはできそうになかった。

「えっと瑞樹さん、大丈夫ですか?」

 夏希が心配そうに言う。

「あ、ありがとう。みんなが期待してくれているみたいだから引き受けるよ・・・・・・」

 渋々重役を引き受ける。

 俺の言葉でクラス中が活気づいて、終いには飛び跳ねている男子もいた。残念ながら名前は思い出せなかったのでモブAにしておこうと思った。

 いや、名前覚えてないとかではないよ。決してないよ。入学して以来ほとんど男子と話してないだけで、名前知らないなんて、まさか、そんな。ねっ?

「それでは、私たちの出し物は『メイド喫茶』に決定します」

 倉田さんが最後を締めくくって、文化祭の出し物会議は終了した。





 教壇に立っていた生徒三人は先生と交代するように席に座り、代わりに教卓の前に先生が移動した。

「それじゃ、このまま連絡事項伝えて今日は終了な」

「は~い」

「で、明日からだが、基本は今日の三人が主体で動いてもらう。他もちゃんと協力しろよ。で、服装は自由な。各自汚れてもいい服、で来い。何かあっても先生は責任取らないから。しっかりな」

「なにそれ~。先生も手伝ってよ~」

「何言ってんだ。文化祭はお前たち主役なんだから先生は出しゃばんないんだよ。他には、あるか?」

「ありません」

 倉田さんが撃沈していた。まあ主役をやりたいわけじゃなく主役の補佐でいたい、そんな娘なんだろうな~。今日の前で指揮してた感じだと。

「じゃあ、終わりだ」

 そして挨拶をして夏休み明け初登校日は幕を閉じた。

今回は文化祭メインの章になってます。<(_ _)>



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