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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
夏の思い出 満喫編
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プール1出発

「お邪魔しまーす」

 午前七時過ぎ。

 俺の目覚ましが鳴りやむと同時くらいにあかねはやってきた。

 いやいや、早くない?

 確か開園は10時からとチケットには書いてあったはずだけれど・・・・・・

「もう、まだ寝てたの?」

 突然ドアが開いたかと思うとあかねが眉にしわを寄せた表情で入ってくる。

「まだ早くない?」

「そんなことないよ。開園前だけどゲート自体は九時には通れるし、プールに行くまでちょっと歩くから」

「でもさすがにまだ七時だよ?」

「まあ、私は瑞樹ちゃんがまだ寝てるだろうと思って来たから。出るのは八時くらいかな」

 そこまで念入りな計画を立てていたのか・・・・・・

 今日のあかねはなんだかやる気が違っていた。

「それより早く起きて。用意して!」

「う、うん」

「私は下で待ってるから」

 そう言ってあかねは出て行った。

 とりあえず俺は着替えをするからと手間取らない服を選んだ。

 それから昨日の時点で用意していたプールセットを持って下に降りて行った。

「あ、降りてきた」

「おはよう」

 俺はリビングにいたあかねと母さん、それとテレビを見ていた楓に向かって挨拶をする。

 降りてきたその足取りで洗面所へと向かって顔を洗う。

 髪を梳かしていて思ったけれど、今日はこのままストレートで行こう。どうせプールについたら軽くまとめるだろうし・・・・・・

 そう言えばこういうこと毎日やっていると慣れてくるというか、器用になってきている気分になるな・・・・・・

 そういうのもいつか役に立てばいいけど。

 櫛を元あった場所に戻してリビングに戻ると朝食が用意されていた。

 とは言っても、トーストとヨーグルトと紅茶。今日のジャムはブルーベリーみたいだ。

 それをいただきつつ、

「あかねは何食べてきたんだ?」

「私は朝はご飯だよ。軽めだけどね」

「そうなんだ」

「うん。パンだとなんだか途中でお腹すいちゃうから。あ、でも食いしん坊ってわけじゃないからね」

 焦って違う違うってやっている素振りをしているけれど、別にその体型なら気にすることもなさそうだけど。たぶんこれは言うと殴られるやつなので、俺は何も言わない。

「わかっているって」

 会話しつつ、トーストを食べ終わったのでヨーグルトにもブルーベリーを乗せていただく。

 余談だけれど、楓曰く、ヨーグルトには腸内環境のサポート機能があるとか。で、朝は腸が一日で一番活発に動く時間らしく、ヨーグルトが最適なんだとか。でも、どうして食べるのかと言うと太らないためだというから、やっぱり女の子だなと思って笑ってしまう話だ。

「まだ時間あるね」

 紅茶をすすりながら時間を確認した俺は、どうしようかとあかねに持ちかける。

「うーん・・・・・・」

 と、あかねは辺りを見回しながら話題を探している。

「そう言えば、今日は楓ちゃん静かだけど何かあったの?」

「あー・・・、まあ、気にしないであげて」

「あー・・・、わかった・・・」

 なんとなく察してくれたのか、了承してくれたあかねは、それじゃあと、

「ゆっくり歩きながら行こうか!」

 と時間よりまだ早いけれどの提案をしてきた。

 俺もやることもないので、

「そうしようか」

 と返した。





 それからすぐに家を出て、駅まで歩いて行く。

 まだどこも閉まっているので商店街なんてシャッター街のようだ。

 早いと言って七時半を回っているので人の姿はいくらかあった。

 駅まで行くともうそれなりにたくさんの人がいる。

 会社に行く人、学校に行く学生、遊びに行く人、みんなそれぞれだと思うけれど・・・・・・

 俺たちの目的地はここから三駅行った都市にある複合施設の中にあるプール施設だ。

 最近人気急上昇中だとかでテレビでも取り上げられていた場所で、今日もたくさんの人でにぎわうことだろう。

「電車乗る時押しつぶされないでね?」

「わかっているよ。そっちもね」

 朝のこの時間は通勤ラッシュ真っ最中だ。人の乗り降りが激しいからいろいろと気を付けないと。

「まもなく電車がまいります~。黄色い線の内側でお待ちください~」

 とアナウンスが流れて、すぐに電車がホームに入ってくる。

 電車が止まるとぞろぞろと中から人があふれ出てまた吸い込まれるように、並んでいた人が入っていく。

 俺たちもまとまって入っていくけれどもぎゅうぎゅうに押し詰められて、あまり隙間がない。

 ちょっと苦しい・・・・・・・

「だから気を付けてって言ったのに」

「・・・面目ない」

 俺たちはドアから入って後方ドアのちょうど真ん中あたりに押し詰められていた。

 片手に荷物、片手で身体を支えるように立っている俺は電車の発車とともによろめき、あかねを押し潰しそうになる。

「苦しい・・・」

「ごめん」

「こうしたら大丈夫かも」

 そう言ってあかねは荷物を足元に置いて、両手を俺の腰に回してくる。

「あ、あの~」

「こうしたら密着するからよろめかないでしょ」

「あ、あ~・・・うん」

 何か違うような気はしたけれ気にしない。周りの視線も気にしないぞ~・・・・・・・・

 そうやって三駅耐えてやっと降りると、なんだかこれだけでへとへとになった気がした。

 ここから歩いて少し。

 そしてチケットを入り口で見せて施設に行って、着替えて入場という手順だ。 

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