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ネオと凰

久々の投稿です。

「それで、あなた方は誰ですか?」


 何処か日本の城を彷彿とさせる屋敷の一室で、代表して凱斗(かいと)が聞いた。この場に居るのはセラとシルニアに銀髪碧眼の男に他数名。そしてオルガやルイ達を始めとしたネオが連れてきた者達が対面している。


「そうだったな。先ず、我の名はヴェルデだ。周りからは【龍神】と呼ばれている」

「では次は私ですね。私の名前はシルニアです。【光の龍王】を名乗らせてもらっています」

「次は私。私はセラ。【闇の龍王】」

「りゅ、【龍王】? 【龍神】? あ、あの、此処ってどこなんですか?」


 フォルス達の自己紹介を聞いた凱斗が引き攣った笑顔をしながら困惑気味にこの場所が何処なのかを聞く。周りに居るオルガ以外の者達も個人差はあれど表情が引き攣っている。特にルイ、リエレスト、凱斗、(りん)沙耶(さや)は冷や汗を流しながら警戒心を引き上げている。


「何を警戒している? 我はお前達に危害を加えようとは思っていない。そう警戒することも無いぞ? それと、此処が何処か、だったな。此処は(ドラーク)大陸だ」

「え? じゃあ俺達は此処に転移したのか?」

「そうだ。お前達が死ぬ前にこの大陸に逃がしたのだろうな」


 全く理解できずに困惑する凱斗。ヴェルデの説明に困惑しているのは何も凱斗だけではない。オルガ以外のネオが連れてきた者達の大半が混乱している。


「ヴェルデさん。ネオさんはどうしたんですか?」

「お兄様なら別の部屋で眠ってるので安心してください」


 沙耶の質問に答えたのはヴェルデではなくシルニアだった。凱斗はシルニアの言っている事が気になって、つい聞いてしまった。


「なあ、お兄様って誰の事だ?」

「はい? お兄様はお兄様です!」

(にい)はおまえが言うネオの事」


 凱斗の質問にとてもいい笑顔で答えになっていない答えを言ったシルニア。そのシルニアの言葉に補足するようにセラが答えて、セラ、シルニア、ヴェルデ以外の全員が時が止まったかのように固まった。


 最も早く復帰したのが今の今まで空気だった護衛の一人、若い竜人族(ドラゴニュート)の男だった。


「そ、それではシルニア様、セラ様、あの者がお二方の兄様(あにさま)だと言うならば、あの者も【龍王】なのですか?」

「違いますよ」

「兄は【龍王】じゃない」

「ああ。我からも言ってやろう。あの方は【龍王】などではない」


 問いかけた護衛の者はますます混乱した。と言うか、護衛としては叫びたい気持ちだった。シルニア達は【龍王】ではないと言うし、ヴェルデはあの方と言うし、理解が追い付かなくなり叫びそうになった時、凛が口を開いた。


「あの、ネオさんは龍人族(ドラゴノイド)か龍だったりするんですか?」


 その質問にヴェルデ達三人は困ったように顔を合わせるが、ヴェルデは凛と目を合わせると答えた。


「我からあの方の事を言う事は許されていないのでな。ただ我から言えるのは、人間(ヒューマン)でもお前達が言う亜人でも、魔族(フィンド)でも、龍でも無いと言う事だけだ」

「質問を変えます。あなた方はコウ・セイランと言う人を知っていますか?」


 どうやらヴェルデの言葉は聞かなかった事にしたらしい。凛の後ろに居る者達も理解できずにフリーズしているので、判断としては正しいのかもしれない。現実逃避と言われればそれまでだが。


 ヴェルデは苦笑しながらも口を開いた。


「知っているぞ」

「ヴェルデ様。言っても大丈夫なんですか?」

「怒られても知らない」

「大丈夫だろうな。此処に連れて来たという事は直ぐに教える事になっただろうからな」

「ちょっと待ってください!」


 三人で会話しているところに凛は咄嗟に割り込んだ。


「凰さんの事知ってるんですよね? 何処に居るんですか? 教えてください!」

「どこに居るも何も、もう会っているだろう?」

「え? どういうことですか?」


 今まで固まっていた者達もヴェルデの言葉で我を取り戻した。


「ネオ様は元々コウ・セイランと名乗っていたと我は聞いている」

「「「「「「はあぁぁあぁぁぁああぁあああぁぁ!?」」」」」」

「あ~あ。私は知りませんからねヴェルデ様」

(にい)が怒っても私達は関係ない」


 皆を驚かせて満足したヴェルデは、シルニア達の言葉を聞いて頬を引き攣らせながら、怒涛の勢いで質問してくる皆へと答えていった。









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