A3 その20 『あああ』 極 【完】
わぁ!
わーい!
やったー!
嬉しい!
きゃー!
うわー!
あ……
あぁ、
あぁ、
あぁぁぁぁ、なんて世界は美しいのでしょうか?
全てが煌めいています。窓から映える街の全て……何もかもが、宝石のように光を放ち、世界を極限の艶美で包んでおります!
ぎゃッ!
瞳に差し込む夕日の麗しさに、思わず叫んでしまいそうです。
――叫んじゃう?
今現在、教室には誰も存在しませんし、自分自身でも理解出来ない意味不明な行動を示しても、納得してしまいますもの!
くくく、
きひひ、
くきゃきゃ、
んんんんんん!
ぎゃー!
ぎゃーー!
ぎゃーーー!
あっ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっ
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは
あァァァァアアアアアアアアアアアアああァァァァアアアアアアアアアアアアああぁぁぁぁああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああああああーッ! -ッ! -ッ!
くきゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああゃきゃきゃやや
ぐぎゃぎゃぎゃああ
ぶぎゃえららぁぇえぁおあおあおあおあおあおあおああああお!
ふふふ
ふう。
夢、じゃないですよね?
夢、オチ? とかそういう糞つまらない終わり方なんて、しませんよね?
机の上に、ボールペンが置いてありました。
取ります。
握ります。ぶすッ!!!!!!!!! と刺すのは怖いので、先を戻して、ゆっくりと腕に押し付けて行きます。
じーん。
痛いです。
――痛みを感じるから、現実だとは限りません!
あれ、待ってください、何を持って、今現在を、現実と知らしめるのでしょうか?
?
?
?
ふと、飛び降りてみたい衝動に駆られましたが、意味わかりません。
死んじゃいます。
それだけはご勘弁願います!
あぁ、生きているって、素晴らしいですね……。
それに、今この世界が、私にとっても現実なのか、それとも誰かの頭の中で展開されるどーでもよい小説なのか、なんて本当にどうでもよいですね……。
重要なのは、セセギ君が、私の告白を、了承してくれた、こと、です!
あ
はぁはぁ……
ううううううう
ううううううううう
痛い
痛い
痛い
痛いッ
あッ
あっ
あっ
あっ
あぁ
あっ
あっ
あっ
ぎゅっと爪を立てると、痛みを感じ得ます。
今度は現実非現実の確認ではございません。
なんでしょう、この感覚。
あぁ、私、って、生きている、んですね、という狂おしいほどの、感謝ですね。
その確認でございます。
私をこの世に一つの命として誕生させて下さった、父と母に感謝します。
ありがとうございます。
しかも、人間という、思考を持ち合わせた生物です。
この点は、神様? ……が存在するとは限りませんが、とにかく、ありがとうございます!
何故人間で喜ぶのか?
それは、もしもこれが道を這い蹲る蟻のように、思考を持ち合わせていない生物だったら、この感動を理解出来ないからです。
お腹の奥底から、湧き上がるような、この衝動……。意識、という人間のみが理解しうる世界故に、私は今幸せを噛みしめているのです。
本能はもちろん、それに加わるは理性。
理性。
理屈。
理解。
理……!
ことわり、です。
あぁ、神様本当にありがとうございます。
……もし、生まれ変われるとしたら……一生生き続けたい気分ですので別に良いけど、しかし、生まれ変わったとしたら……私は、私は……もう、また人間に生まれ変わりたいです。よろしくお願いします。神様、神様どうか、……蟻とか、絶対に勘弁してください。人の足の裏で無意識のうちに死ぬなんて、まっぴらごめんですから!
明日からお弁当、作っていいのでしょうか?
そう問うと、セセギ君は少し考えた後、大変じゃなければ、と答えて下さりました。
もちろん、大変なんて感じたことございません。セセギ君が美味しい! と言ってくれる、笑ってくれる、その姿を思い描くだけで、もう感無量ですから……。
え?
学校で何かがあったのですか?
さぁ、知りません? 特に変わった問題はありませんでした。
――ただ、ただひたすら世界が美しかった、それだけですから。
もう、私の瞳に映る世界が全ての色が弾け、ぴかぴかぴかりん! と彩を伴っているのです。
くくくくくくく
けけけけけけけ
ひひひひひひひ
もう笑みが止まりません。
笑っちゃいます。
突然腕を切り落とされても、構わず笑い続けたいほど、幸せに満ち溢れていますのも。
――あッ
もう、分かれ道、ですか?
もう、セセギ君は帰るのですか?
何か、用事がある?
へぇ、まぁ、別に仕方ありませんね。
本当なら、セセギ君を拘束して、私の家で『飼いたい』……は流石に言い過ぎですけど、そういう感じでセセギ君を私の前につなぎとめたいのです。
あぁ、今になって、母の気持ちが少しわかります。これから、もう少し母に甘えて、母の欲求を満たすのも良いのかもしれません。
だって、わずか数時間離れるだけで、私はもう絶望に包まれているのですから。
明日、会える?
風邪などで休まないでくださいね。アマネは本日風邪で休みましたが、絶対にセセギ君に移さないでくださいよ!
移して、セセギ君を不幸にされたら、今度こそ、友達辞めますよ!
――なんちゃって!
それは非道いですね。
まぁ、セセギ君に風邪や何か悪いコトしなければよいのです。
ぶっちゃけると、アマネはもう二度とセセギ君に近づいて欲しく無いですけど。
しかし、それは流石に酷でしょう。
幼馴染、というよくわかりませんが、強い結束? があるようでして、兄妹みたいな関係でしたっけ? それが邪魔するのですよね。
大丈夫です。
そんなのどうでもよくなるくらいに、セセギ君を私へ向かさせますから。アマネとの関係は、遠い過去の思い出話にしちゃってください。
それに、アマネはもうこの国から消えるのでしょう?
戻ってくるのは何時でしたっけ? そのままあっちで永住して二度とこっちへ戻らないのは……寂しいですので、たまには戻ってきてくださいね。ただ、その時に私にお触りするのは辞めてくださいね。あれは冗談抜きで気持ち悪いので。あっちの国なら、そういうお仲間が出来るのではないでしょうか? 私に対する性的な思考は完全に消し去ってください。
あはは、もうアマネのことはいいです。
だから、そこで、今バイバイまた明日ね、と別れたはずのセセギ君がクレナさんと仲良くお話している姿が、癪に障りますね。
あれれ?
もう浮気、ですか?
いえ、それは早急過ぎる判断ですね。
ただ、仲良くお話をしているだけです。
セセギ君は、クレナさんを嫌っているはずなのに?
近いですね。
とっても、二人の距離が近いです。
ああぁ、もう、クレナさん、ぶっ○しますよ?
私のセセギ君に、不用意に近づかないでくださいな。
以前は助けて頂きましたが、これは別問題でして、本当、嫌になります。
セセギ君には、もう誰も近寄って欲しく無いのです。
アマネ、ですら、本当は憎いのですよ?
ねぇ、
おい、
糞……。
ぱきゃん! と頭の中で何か螺子が外れるような音がした瞬間、クレナさんは一瞬震えて、そそくさと手に持つ何かをセセギに渡すと、消えて行ってしまいました。
セセギ君は、すぐに消えました。
あぁ、セセギ君に変な何かが寄り付かないよう、注意が必要ですね。
セセギ君。
好きです。
大好き。
愛している。
筆舌にし難い、とはまさにこのことですね。
セセギ君の全てが、好きです。
頭が好き。
髪が好き。
耳が好き。
狂気に染まる瞳が大好き。
鼻が好き。
唇が好き。
歯が好き。
顎が好き。
喉仏が好き。
首が好き。
鎖骨が好き。
肩が好き。
肘が好き。
私の首を掴んだその指が大好き。
爪が好き。
反対の手も好き。
胸が好き。
お腹が好き。
腰が好き。
○○○も好き。
膝が好き。
アマネのために駆けだしたその足でも今度は私に向かって走らせるので大好き。
皮膚が好き。
骨が好き。
血液の脈動は大好き。
毛、細胞、もう……ありとあらゆるセセギ君に対する全てが大好きになってしまいました。
子供、欲しいです。
セセギ君と私の子供の姿を考えるだけで、もう絶頂しそうです。きっと可愛らしく、目つきが悪いのでしょうね。十人くらい欲しいけど、無理、かな?
あ、
一番好きなのは、笑顔です。
もう、私を睨まないでくださいね。
正直、あの表情も大好きですけど、やっぱり、セセギ君には笑顔で私を見ていて欲しい。
愛してほしい。
もう、それ以外何もいりませんから。
――だから、
私から、セセギ君を盗らないでください。
私も、絶対に道を間違えませんから。
目の前に、地獄への道順がその姿を巧妙に隠し、私を招き入れようとしたとしても、私は絶対に間違いを犯しません。
あのスーパーで出会った、おかしな人みたいには、成りえません。
本当です。
必死に、セセギ君の隣で生き抜くので、セセギ君も一緒に生きてください。
それだけです。
これほど、生きたいと思ったのは、生まれて初めてでした。
アディッショナル3 完
『アディッショナル3』の完結ですが、『超一方通行トライアングルッ!』の完結でもあります。他にも話のネタはあるのですが、書く時間は無く、またこれ以上この物語にしがみ付くのもあれなので、今回で一つの区切りはつけました。
自他ともに認めるハッピーエンドです。




