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GREAT HISTORY〜大史伝〜  作者: アイラル
第四部 ミケ将軍バラムーユンタニア決戦編

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第二百二十七話 こどもの日

国民の祝日。五月五日。子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかる趣旨で制定。もと端午の節句。


◆◇◆◇◆◇


 ある日のことでした、タイランとシャヒンは二人して草原の中で野球のキャッチボールをしているのでした。


「それにしてもキャッチボールは楽しいね、シャヒン、いつまでやっても飽きないや」


「そうだな、タイラン、いつまでやっても飽きないな、白球に汗を流してこの綺麗な空の下でボールを投げ合うなんて最高に楽しいよな」


「そうだね、シャヒン、とっても楽しいね、これがバルラスの言っている青春っていうやつなんだろうね、とっても楽しくてしょうがないや」


 たまたま近くを通りがかったアルプはそれを見ていて、なんだかむしゃくしゃするな、腹が立つ、虐めてやろうと考えて行動を開始するのでした。


 アルプは草原で地面がよく見えないのを利用して水の魔法を使って地面にぬかるみを作りこけさせることを画策しました、恐るべき画策であり、大怪我の元となることは間違いありません、危険なことだからやめればいいのですがアルプにとってはそのようなことはどうでもいいのです、アルプは自らの欲望を優先するとさっさと行動を開始するのでした。


「へへへ、ズール、これでも喰らって足元でぬかるみのせいで足をこけさせて怪我してしまえ、そして、白球を頭にうけてさらに大怪我をしてしまえ、そして、学校に来れなくなってしまえ、最高に楽しいな、こんないじめができるのは僕くらいだぞ、ふふーんだ」


 アルプは作戦がうまくいくかドキドキします、そして、作戦通りにタイランが足のぬかるみに足を踏み外してしまいます、そして、見事に足を転ばして全身を泥だらけにした上に頭に白球を浴びて嫌な音を立ててしまうのでした。


「大丈夫かタイラン、怪我はないか?怪我したらごめんよ、こんなことになるなんて俺思ってもいなかったよ、こんなところにぬかるみがあるなんてなんて運が悪いんだ」


 シャヒンはあまりのことに謝ります、タイランは笑って許します、こんな怪我をしたとしてもへっちゃらさ、子供は風の子、元気の子、二、三日も寝ていれば治るさと笑ってシャヒンとの間の友情を深めるのでした。


 アルプはそれを見ていて激怒します、なんて不愉快なんだ、このままもっと怪我をさせてやると、叫びたくなりましたがそれではいることがバレてしまいます、水の魔法を使って何度も何度も怪我をさせる作戦にしたのです、さあ、大変です、タイランはボールを捕球しようとするたびにぬかるみに足を突っ込んでしまい、転げ回って怪我をしてしまった上に頭に白球を浴びて怪我をしてしまいます、あまりにも怪我をしすぎて、シャヒンは言いました。


「ここら辺は気がついたら泥だらけだったとは、気が付かなかった俺も悪い、別の場所でキャッチボールをすることにしよう、そうすればもっと楽しい時間が続くぞ、俺にとってタイランとキャッチボールする時間はすごく楽しくて心がワクワクして晴れ渡る気分になるんだ」


 タイランもその言葉に嬉しそうに反応を示します。


「その通りだよ、シャヒンは悪くない、悪いのは今回はおいらなんだ、もっとワクワクで楽しい時間が続く様に場所を変えて、キャッチボールをしよう」


 アルプはこのまま場所を変えさせてたまるかと火の魔法を使ってあたり一面を燃やすのでした、そして、タイランとシャヒンは火の包まれてしまいます。


「わあ、大変だ、タイランどうする、このままじゃ俺たち火によって包まれて死んじゃうぜ、それを避けるにはどうにかして水の魔法を使って脱出するしかない」


 シャヒンの慌てた様子にタイランも慌てます、そして、一緒になって水の魔法を使って消火活動に当たるのでした、ですが火はなかなか消えません、そのうち、煙を吸ってしまい、シャヒンが倒れてしまいます。


「うえーん、シャヒンが倒れちゃった、おいらたちはこのまま死んじゃうのかな、どうすればいいんだろう、死ぬのなんて嫌だー」


 タイランは追い詰められてしまいました、アルプは大喜びです、このまま死んでしまっては虐めることはこれ以上できなくなってしまいますがアルプにとってそれはどうでも良いことだったのです、アルプは嫌いなアンカの組の奴らが困っている、その様子を見ているだけで満足するのでした。


 そんなアルプを見ていたアフメト先輩が現れてゾッとして話しかけるのでした。


「お前、いくら俺がベアズカプランの組だからと言って殺人は良くない、さっさと虐めるのをやめるんだ、このままだと殺人犯になってしまうぞ」


「分かったよ、先輩、やめますよ」


 そして、二人して火の魔法でついた火を消すために水の魔法を使って消火するのでしたが、火はますます強くなっていきます、タイランを助け出すことは不可能そうだと考えてアフメト先輩は慌てるのでした。


「そんな、失明ジュースを飲まされたこともあったとはいえ、それで恨むほど俺は人間ができていないわけじゃない、何よりこの年でこの年齢で後輩に殺人犯ができてしまうなんて、そんな学校生活嫌だ、誰かなんとしてくれ」


 その後、先生がやってきて、無事消火してくれてタイラン達は助かるのでした。


 その後、アフメト先輩とアルプは助けようとしたと褒められましたが、ベアズカプランの組なのにアンカ組を助けるとは珍しいこともあると言われるのでした。

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