第一章 5幕 『お名前』
「ごめんなさい!あなたが起きるのを待ってたら、まさか私の方がぐっすりなんて、、」
なんで俺が起きるのを待っていたんだと当然の疑問を口にする。
彼女が言うには転移された人への案内はボランティア的なことになっているそうだ。その仕組みと街の雰囲気から、やはり転移者は微塵も珍しくなさそうだと考えられた。
少女は、すっと立ち上がると、
「改めまして、私の名前はドラ!よろしくね、人間さん!」そう名乗った。
ドラはとりあえず私の住まわせてもらってるところに、と俺を連れて歩き出した。
大通りではなく裏路地的な道を通ったので全部を見られたわけではないが、歩きながら俺は街並みを眺めていると目に見える文明はかなり発展しているので、現代のヨーロッパとそんなに変わらないんじゃないかと思ってしまった。
それよりも気になったのはドラの服装で、ボロくなったシャツの上から面積の小さな鎧をつけていた。街の人々を見たところ、鎧をつけているのは珍しそうだった。
「到着〜!」ドラが立ち止まり振り返ってそう言う。目の前には、the異世界の街と感じるような酒屋があった。
大将ー帰ったよー
そう言いながらドラは俺の手を引き中に入る。
すると、「「嬢ちゃんおかえりー!」」と酔っ払ったお客さん達に迎えられた。
お、転移したての人連れてきたのか?
カウンターの奥のいる店員、1人しかいないようだからおそらく店長がそう声をかけた。
そうそう、えっとー、名前聞いてなかったよね?
俺の顔を見てそう言う。
俺の名前、
躊躇った。嫌いなわけがない、ただ俺がこの名前を名乗るべきなのかわからなかった。
そんな俺を見て、ドラは
「名前、わかんなくなっちゃった?」
名乗りたくないなんてそれは考えもしなかっただろう。
名前忘れちゃったってー
そう言ってその場を収めてくれた。
2階のドラの部屋に連れて行かれると、
ドラはベッドに、俺は椅子に座った。
あのさ、名前忘れちゃったなら、いっそのこと好きな名前考えちゃえば〜?
なぜかテンション高めにドラが言った。
思いつかないならー私が考えちゃうよー?
ペットに名前つけるくらいのテンションに見えたので嫌の予感がした。
りゅーとかどう?おそろになっちゃうけどー!
多分ドラは冗談で言ったのだろう。
俺がいいねって言ったら驚きやら何やらで、目を見開いて少し顔を赤らめてニヤニヤしていた。
なんかもっと上手く描きたいんですけどねぇ
ドラは純瑞無垢な子供みたいな少女です。りゅーとは同い年です。




