第一章 15幕 『ずっと』
──ごめんね、驚かせて
俺は驚いて顔が固まってしまった。
それを見てドラの顔が曇っていく。
──あの、
「あのさ」俺はドラが何か言おうとするのを遮って強引に言った。
俺もさ、ドラといるとずっと笑ってられるんだよ。
他の何もかもを忘れてドラだけを見ていられるのが幸せなんだ。
だからさ、付き合おう。そしてこれからもずっと、一緒に居よう。
俺はもう⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎という名前の人生を捨てる覚悟はできていた。
【りゅー】として生きる覚悟ができていた。
そうして、降り続ける星を眺め続けた。
勘弁してくれや
その声で目を覚ました。
酒屋の一階から、大将の声が聞こえた。
大将のもとへ行くと、
「ここは都市開発の範囲になるのでどうか立ち退いていただけませんか」
丁寧な言葉遣いだが、圧があり、一歩も譲らないような話ぶりだった。
一度その男は帰って行ったが、このままだと力ずくで立ち退きをさせられるだろう。
「うちの店はギリギリでやってるってのによ」
「金があれば話変わるんですか」
「ああ、億いくほど必要だけどな」
珍しく起きるのが遅かったドラに、その辺を散歩しながら状況を話した。
そう言えばドラが起きるのが遅い時って俺となんかあった時ぽいな。
流石に億まで稼ぐのは厳しいよね
ドラは言葉と裏腹に諦めきれないような顔だった。
通りかかった討伐依頼所から店長が出てきた。
「おもしれー依頼が来てるぜ。お前らには関係ねぇかも知れねえが、」
「もう一つの世界へ行くゲートを開放したら5億出すって依頼だぜ」




