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小話 改めて
暫く皇森羅(ノエルさん?)に身柄を保護されることとなり教会へと戻った。
調査を進めるためにはまず私のもつ力について私自身が理解しなくてはならない。
「皇さん。」
「ん?どうしたの。」
「改めて名乗らせてください。私は神月朔来といいます。神月家直系の第一子です。……どうか私に力の使い方を教えてください。」
男の紅い目は相変わらず金色の燐光が渦巻くように光っていて私の本質を見つめようとしている。
だけどもう目を剃らすわけには行かない。
「……ふふ。いいよ。その代わり条件がありまーす。」
「はい。私にできることでしたら。」
「条件は名前で呼ぶことね。さっき聞いたかもだけどノエルより森羅の方が良いかな。」
随分私に都合のいい条件な気がするけどそれでいいのだろうか?
「えっと……。森羅、さん?」
「いいねいいね!森羅って呼び捨てにしてくれてもいいよ。」
「遠慮します。」
「そんなあ……。まあ、でも改めてよろしくねさくら。」
ふわりと緩く笑みを浮かべた男の顔は初めて胡散臭くないと思わせる穏やかな笑みだった。




