第六十五話
1000文字はやっぱり少ないか? でもパッと投稿できるから俺はいいと思うんだけど…… 何かあれば教えてください。
建物が連なりかつて人々が行き交っていた痕跡が残る街並みの後にさらにその内側を守る強固なもう一枚の城壁を越えると先ほどまでの雑多な建物と違って作りや素材が明らかに高級な建物が並び道が広く綺麗に整備された区画に足を踏み入れた。
如何にも上流階級な街並みに少しだけ居心地が悪い。
しばらく進むとリルが急に慌ただしい様子だ。何か喋っているが当然俺には伝わらない。だけど何となくだが行きたい方向を示しているようだ。
頻りにとある方向と俺の顔を見てくるので多分向いている方に行きたいのだろう。
向こうに行きたいのか?
俺は確認のためリルが見ている方を指差しながらスキルで聞いてみる。するとこちらをジッと見つめながらウンウン頷く。
よし、じゃあ急ごう。
ここからは細かくリルにナビゲートしてもらう為、蓋を開けたままに一応自転車くらいのスピードに落として走る。
右から左、そしてまた右とリルが示す方に走り続け、しばらくすると遠目からも分かるくらいの豪邸が見えてくる。
ここに来る前に訪れた豪邸よりは小さい印象だが、周りの暗い雰囲気や明かり、寂れ具合からそう見えるだけかもしれない。
豪邸が間近に迫ると、やはりかリルが声を上げて俺を制止する。ここが目的地のようだ。
確かにリルはやたら豪華な箱に入ってたし顔立ちもだいぶ良いとこのお嬢様っぽいなとは思っていたけど、やっぱり貴族みたいなお偉いさんだったんだな。
入り口で立ち止まっているとリルに催促される。どうやら中に入りたいらしい。
ここまで来たら行くしかないか。ついでにコイツにも聞いてみるか。
敵はいそうか?
テ…キ、イ。ナイ。
コイツともこうしてこまめにコミュニケーションを取っていかないとな。そのうち名前でも付けるか、いつまでも『コイツ』じゃあなんだかって感じだからな。言葉は勝手に覚えてるみたいだけど俺からも教えれば上達が早まるかもな。
ナ、マ……エ
ああ、そのうち付けてやるからな。
グルルルルルルル
お、おお落ち着け!? 急に喉を鳴らすな…… しょうがないだろ先ずはリルを助けてその後ここを出るのが先決なんだから。それにお前が手伝ってくれれば名前だってすぐに付けるよ本当だ。
グルルルゥゥゥ……
はぁ、ビックリした。
名前をすぐに付けて貰えなくて拗ねたのか? そうなると意外と可愛いやつなのかも。
でもその前に先ずは目の前に集中しないと。
俺は正面の豪華な扉をこじ開け中に入った。




