第百四十七話 意味不明
時を少し遡ること、岡田先生に調査チームに加わることを断られた次の日。
僕は再び岡田先生の元へ……では無くその手前の建物の入り口で尻込みしていた。
昨日みたいに手続きをして中に入ろうにも子供1人がいきなり来て手続き出来るわけないし、立花先生のような関係者に同伴してるわけでも無いしで、結局何も出来ず入り口をウロウロするだけ。
思い切りが良いようで悪い、もどかしい状態だ。
結局その日は何も出来ずただ踵を返して帰宅する、筈だった。
僕は今、周りの目を思わず引いてしまう綺麗な外見の外国人美女2人、いや1人は少女か? ともあれ全く知らない外国人2人に挟まれカフェでお茶をしている。
どうしてこんな事になっているのか、キッカケは単純で歩いてる途中に流暢な日本語で話しかけられ、振り返るとこの2人が立っていて、あれよあれよとこんな状況になったわけだ。
声を掛けられた時は日本語だったが、今は英語で何やら話し合っている。少し前に僕よりも背が低い女性の方がスマホで話していたがそれについてだろうか?
どっちにしろ僕に出来ることは無く、ただオレンジジュースを少しずつストローでチューチュー吸うだけ。
これでも体は少し鍛えてるし訓練も怠ってない。レベルも最近までは順調に上がっていて今ではレベル3に近いとこまで来たけど、両脇の外国人美女たちはそんな僕を軽く凌駕してるのか全く身動きできない。
すると話し終えた背の低い方の女性が流暢な日本語で話しかけてくる。
「あんた、名前は?」
「え!?」
非現実的な状況に一瞬戸惑うも何とか質問に答える。
「……綾瀬、志狼。あ、いや、志狼綾瀬?」
「そんな言い方しなくても分かるよ」
「あ、すみません」
「シロウクンよろしくね〜」
背がバチくそに高い方の女性も流暢に日本語で話しかけてくる。ここは異世界なのかと疑いたくもなるが、この状況にその考えもすぐに忘れる。
「じゃあ、早速なんだけど……お姉さんたちの話、聞いてくれる?」
この状況で聞かない選択肢があるのだろうか。綺麗で優しそうな雰囲気だが目の奥には有無を言わせない凄みが覗いている。
その話に僕は……
・・・
「て言う感じでサラさん達のチームの外部要員として雇われることに、なりました……」
「バカ!!!」
フラフラと倒れそうになりながら後ろに数歩下がり何とか体勢を保った岡田は今目の前で何が起きてるのかを必死に理解しようとするが、頭がそれを全く受け付けない。
調査のあれやこれやを今日まで必死に頭をフル回転させて、あちこち走り回って奔走し、寝食を削ってその結果がこれ。
眩暈でふらつく岡田を他所に当の元凶たちは我関せずで門に入って行った。
「すみません……先生」




