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第百二十五話

 色々と思うことはありつつも、結局そこまで気にしても仕方ないと相棒に気付かされ、なんとか戦いに集中してる訳だが、これは戦いと言うより最早作業になりつつある。


 いつまで経っても減らない天使たちに流石の俺も嫌気がさしてくる。あの神々しかった女神は今や見る影もなく崩れ去り、天使たちの材料となる贄としてここに運ばれ溶かされていた奴らも姿を消し全員が天使に変わってしまった。


 他の生物を溶かして天使に作り変えることから、無限に増える訳ではないと推理出来るが、未だその勢いは衰えない。


 それだけ過去から今に至るまでストックを溜め続けたのか、或いはその方法()()増やせるだけで他にも方法があるのか、もしくはマジで無限か。


 今のところあの自爆攻撃は仕掛けて来ない。多分あの女神の状態じゃ無いと命令を出さないとかそんなところだろう、多分。


 一体一体はやはり虫とか、何なら機械に近いみたいだ。こいつらは終始同じ目的、同じ動きしかして来ない。司令塔のような指示を出す役割の者が居ないからだ。これもあくまで予想で少し言い方は悪いが足りない知能を数で補う為に天使は集まって女神の姿になるのだろう。


 最初は修復に力を注いでいたのに、顔がほとんど崩れると突撃しかして来なくなったのがその証拠だ。


 まあ、言ってしまえばこのまま蹴散らせ続ければ、コイツらが無限じゃない限り楽勝ってことだ。


 とは言っても疑念というか疑問が消えたわけではない。


 確かにコイツらの耐久力や数は圧倒的だし、それを活かして捕まえてきた獲物を仲間に作り変えるのも凄い生態だ。それに加え司令塔である女神がいれば無作為だった動きに規則性が生まれ群れのように動けば、それだけで厄介だ。(ついでに自爆もするし)


 だけど…… 言ってしまえばそれだけと言うか、それはお前だから余裕なんだろと言われればそうとしか言えない感想なんだが、今まで戦ってきた奴らと比べると少し、物足りない気がしてならない。


 大半の連中は天使に苦戦するだろうが、首無しの騎士や異空間の主、遺跡の連中が負ける所を想像できない。


 それに元々獣人たちを支配していた連中もそれなりの文明を発展させた種族のはずだ、異世界でそれだけ繁栄するにはそれだけの力が備わってなければ無理な話だ。



 それだけの力を持ちながら、こんな天使どもに遅れをとるのか?


 ナニカヘンダゾ


 おっと噂をすれば、か。


 天使たちが攻撃を止め、自ら進んで女神だったものの内側に広がる煮えたぎる地獄に飛び込んでいく。


 女神の首から下を構成していた天使たちも形を崩し皆がそこに飛び込んで行き、ブラックホールのように内側に崩壊していき球体が姿を現しその表面に天使たちが蠢く。


 天使たちが初めてその固められた表情を崩し苦悶の表情を作りながら溶かされていく。


 すると球体の中心から強力なマナの流れを確認する。



 やっぱりここからが本番か。

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