第百十六話
おーい、神さまとやらー! さっさと出て来ーい。
ブチコロ、ヒキズリマワシテ、ヤルカラー
怖えよ。
リルの時と違って明かりが無いだけなので視界に問題は無い。通路は完全に一本道で何かしらの歴史的な価値を感じられる壁画や彫刻で装飾されている。
相変わらず、「凄い」くらいの感想しか俺には出てこないが。
まあ、それはいい。少し厄介なのはこの先だ。半分予想していた事だが、いざ目にすると気が滅入る。
一本道の先にあったのは階段だ、しかも下へ続く。
俺が最初にいた遺跡と同じ規模だったら相当この中に潜ることになる。それだけは何としても避けたいところだ。
もうこの際だから、床ぶち抜いて行くか?
ドッチデモ
そう言われるとな〜、まあいっか。この遺跡自体がウルたちにとって邪魔な物だったら壊して、そうじゃなかったら元凶だけぶん殴って遺跡は残せばいいか。
よし! そうと決まれば一気に行こう。観光もしたいけど、こんな場所でゆっくりするのはゴメンだからな。
そうと決まれば早速俺走り出し、階段を飛び降り進み始めた。
クソッ、ここまで長いとは思ってなかったぞ。
進み始めてから、かれこれ一時間が経とうとしていた。遺跡特有の変わらない景色にもいい加減飽きが来てしまった。
俺が元居た遺跡はその階層にいる魔獣や魔物を倒すと先の階層に進める使用だった。そのおかげで俺は何日も足止めを喰らう羽目になったが、クラゲちゃんと出会ったお陰で遺跡から脱出できた。
ここも何かしらの条件をクリアしないと先に進まないやつかも知れない。
だけど、敵というかそれ以前に生き物の気配がまるで無いんだよなぁ。あの遺跡を出てからもそうだったけど俺って基本的に喧嘩を売られないんだよな、どういう訳か。
ふと頭の中に元居た遺跡の連中を思い出す。
やっぱアイツら頭おかしかったんだな。俺を見ても逃げないし、寧ろ襲い掛かってくるし。ん?
道の先が十字路になっていたので俺は足を止める。
相棒どれに行った方がいい?
ンーーー、コッチ。
おっけー。
頭の中の相棒が右を指した。俺は疑う事なく、右へ進みまた階段を降りる。
遺跡の条件云々は全くもって検討がつかないが、そもそも迷いなく階段を見つけられるのは相棒のお陰だ。
どういう訳か、こういった分かれ道では相棒の勘がよく当たる。いや、勘じゃないか、多分何らかのスキルを使ってると思う。
相棒は何故か教えてくれない。
今の所は問題ないがいつか絶対聞き出そうと俺は心に誓った。
何度目かわからない階段を降りるとこれまでと違い大きい広間に出る。
何やら物語が感じられる壁画が埋め尽くし、真ん中には文字が刻まれた台座が置かれている。
文字はもちろん読めないが、壁画はわかりそうでわからない。そんな微妙な感じだ。
見回してもこれ以上先は無さそうだ。
神さまやら何やらは見つからず、結局振り出しなことに気づき俺は落胆した。
だが
マズイゾ
どうした?
ハヤク! モドロウ!!
相棒は何かに気づいたらしい。
更新頻度はこれから少し落ちると思います。すみません




