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第二十四話『泡の封獣──エリアバースト討伐戦』

「います......」


 ルエルが言うように村から少し離れた丘から、巨大なヤドカリのようなモンスターが見えた。


「あれが、エリアバーストか...... 甲殻が、かなり固そうだな」


「だから私はこの子を呼んだの」


 そうティモシーは肩のビスティムを見た。


「召喚を阻害するって話だがどうやってだ?」


「わからない...... とにかく召喚ができなくなったんだ」


「そうか...... それじゃ、具体的な攻撃はあの巨大なハサミか?」


「ああ、あれで全てを潰す ただ何か泡のようなものを頻繁に出していたが、それは特に破壊などを起こしてないな......」


「泡...... か。 まずは取りあえず戦おう」


「わかった......」


 俺たちは丘から降りて、村の壊れた左右の家屋に隠れ、エリアバーストに近づく。


 

 のそのそと巨体を動かして、エリアバーストは俺たちがいる家屋の横を通り過ぎた。


「よし! クアト!! シェリー!! ザッファ!!」


 クアトたちに攻撃をさせた。 こちらに意識を向けさせるためだ。 エフェネは攻撃力がないので、ギュラは家屋の延焼を避けるため待機させる。


 クアトの衝撃波、シェリーの光弾、ザッファの突風がエリアバーストを襲った


「ギィィイ!!」


 ダメージを受けたのか、エリアバーストは鳴き声をあげた。


 その時、口から大量のしゃぼん玉のような泡をはいた。  

  

「かわせ!」


 クアトがかわせずに泡にあたる。 するとその姿が消えた。


「なんだ!? 消えた...... 倒されたのか! 違う戻されたのか! クアト!!」


(だめだ! 呼び戻せない!)


「マスター! この泡、界獣と召喚士との魔力のつながりを断ち切っています! 魔力を感じない!」


 ルエルがそう叫んだ


「それでか!! ティモシーこの泡に当たると、界獣を戻されて召喚不能にしてくる!」


「そんな!」


 ティモシーの声が聞こえる。 


 エリアバーストは泡をはきながら、その巨大なハサミで家屋を潰しながら走る。


「くそっ! あの泡のせいで攻撃もできない! 俺が囮になる! 後ろから狙え!」


 ティモシーにそう叫び、村の中を走った。 それをエリアバーストは追ってくる。


(こいつの泡が召喚を阻害するのはわかった! あとはビスティムの攻撃を当てさえすれば!)


「シェリー頼む!!」


 俺は追ってくるエリアバーストを引き付けるため、シェリーをその周囲に旋回させる。


 エリアバーストはシェリー目掛けて泡を吹き出した。


「ビスティム!!」


 その後ろから高速でビスティムが突っ込んでくると、エリアバーストの甲殻にあたる。


 ガキキイインッ!!!


 固いものが砕ける音がすると、ビスティムは空へと上昇していった。


「ギィィイ!!!」 


 エリアバーストが左右に見境いなく泡を吐き出した。 それにシェリーが当たり姿を消す。


「くそっ! ザッファ!! 風で注意を引き付けろ!!」


 ザッファが突風を放ち、エリアバーストをその場にとどめる。


「ティモシーもう一度だ!」


「ああ! ビスティム!!」


 ビスティムが滑空して後ろからエリアバーストに向かう。 するとエリアバーストの甲殻が持ち上がる。


「ギイィ!!」


 そこから顔がもうひとつ出て泡を吹き出した。


「くそっ!! 顔が二つあるのか!! ザッファ頼む!!」


 ザッファは走りビスティムを庇うと泡に当たりその姿を消した。 そしてビスティムは上昇していった。


「すまない!!」


「ああ!」 


(ただ顔が前後にある...... 上は!)


 泡を全方位に展開して、ビスティムは近づけない。


「この泡じゃ、かわして近づくのは無理だ! どうすればいい!!?」


 ティモシーが叫んだ。


(一旦引くか...... いや戻されたものがまた召喚できるとは限らない。 ここで仕留めないと! だが全方位狙われている。 どうする、俺の手持ちがギュラとエトゥロ.... 全方位、いや)

 

「よし! ギュラ! エフェネ頼む!」


 ギュラが家屋から出て炎をはき、エフェネは無数に分散して撹乱する。


「よし! ティモシー! 今のうち、俺にビスティムを最速で放ってくれ!」


「ええ!?」


「はやく!!」


 エリアバーストがギュラを泡で消し、俺へと迫る。


「わ、わかった! ビスティムいけ!!」


 ビスティムがエリアバーストではなく俺に向かってくる。


「エトゥロ!!」


 目の前にエトゥロが現れるとその中にビスティムが吸い込まれた。


 ドガアアアンッ!! 


 その瞬間、エリアバーストの甲殻を貫いたビスティムが上空へと飛び上がった。 その体に光が映り太陽のように美しく輝いた。



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