魔法の事
本日2話目です。
シロがまたギルドマスターを連れて帰ってきた。
今日も酒を飲みに来たのかな?
いつも用事を済ませると飲む事になるんだよなぁ。
まぁ俺も嫌いじゃないので良いんだけどさ。
「いらっしゃい。今日はどのような?」
「あの~、シロさんにどの様に魔法を教えているのですか?」
「へ? 魔法? 何で?」
「何でと言われましても……もしかして特別な物なんですか?」
「え~と、ごめん。全然理解出来ない。
すまないけど、最初から話してもらえませんか?」
「判りました」
何か変な所でもあったのだろうか?
……あるだろうなぁ。だってラノベで覚えた魔法だもん。
ただ、どこが変なのかが判らないと対処の仕様がない。
「今日、冒険者ギルドに錬金術ギルドのマスターがやってきました」
「そういうギルドもあるんですね」
「ええ。そこから、採取やモンスターの部位を取っているといった物が冒険者ギルドに出ますので。
逆に錬金術ギルドには薬を作ってもらう依頼を出す事が多いですね」
「なるほど。持ちつ持たれつな関係なんですね」
「そうです。
そこで……シロさんに暴言を吐いたのです。そして粛清されました」
「……シロ?」
「足を折っただけです。殺していませんよ?」
足を折った“だけ”?
“だけ”ってレベルじゃない話なんだが。
「それをシロさんは、魔法陣も使わずに治癒されたのです! 詠唱もせずに!
どういう事なんですか?!」
「ちょっと落ち着いて!」
ここまでの話で判る事は、治癒魔法限定か判らないが、魔法陣が必要な事。
そして、詠唱が必要な事。この2点だ。
これ、どうやって誤魔化そうか。
……いいか。適当に言っておけば。
どうせ知った所で真似出来ないだろうし。
「シロ達を従魔(?)にした時に、そういう風にしたんですよ。
え~と、魔法陣(?)は体の何処かに浮き出るようになってます。毛で見えませんけどね。
詠唱は高速(?)なので、聞こえないかもしれませんね。はははは」
「所々疑問系なのですけど……」
「はははは。一応秘伝(?)なので、詳しくは言えません」
「そうですか。
しかし、あまり人に見せない方が良いと思いますよ。
秘密を知りたいと思う者は沢山居ると思いますので」
そりゃそうだろうね。
そうだ! うちの横に小屋建てて住んでる魔法使いが居るじゃないか!
毎日結界に触れてブツブツ言ってる危ない人だけど。
あの人なら詳しいんじゃね?
今度聞いてみよう!
「ご忠告、感謝します。
でも、もうギルド内で見せたんですよね?」
「ええ冒険者が居る前で……。しかしそれはあまり気にしなくても良いと思います」
「それは何故?」
「街のギルドに所属している冒険者は、シロさんの強さを全員が知っています。
シロさんの情報を流して、恨みを買おうという程のバ……勇気のある者は居ませんから」
そういう事を話すだけもビビって出来ないのか。
……どれだけ恐れられてるんだよ、シロ。
「唯一の問題は、錬金術ギルドのマスターですが……。
謁見されるという話でしたので、陛下から何か言われるでしょう。
…………本当に陛下と宴会をされたのですか?」
「しましたね。あの人はちょっと酒癖が悪いですわ~」
「そ、そうです……か…………」
そんなに情報無いのかな?
ああ、そうだよなぁ。
ネットも無いし、テレビもラジオも無い。
せいぜい有るとすれば新聞くらいか?
その程度では王様の情報なんか入手出来ないよなぁ。
「ま、まぁ、気をつけますよ。
じゃあ、話も終わったみたいだし! 飲みますか!」
「良いのですか? ではお呼ばれ致します!」
結局飲み会になる。
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という事で、本日2話目を投稿しました。




