表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春生き残りゲーム  作者: さきこ
青春生き残りゲーム 第1章
20/158

第20話

無理やり連れてこられたのは

めったに人が来ることがない東校舎の屋上へつながる階段の踊り場だった

結構な距離を走っていたら

だんだん冷静になってきて

さっき氷室の前で泣いたことが急に恥ずかしくなってきた


「氷室・・・ごめん・・・」

「何で謝るんだよ」

「だって、急に泣き出しちゃったし、気を使ってこんなとこまで連れてきてもらって」

「急にしおらしくなるなよ、そもそもつっかっかたオレが悪いんだし」


「それに、泣きたいときは泣けばいいんだし」

「・・・・・でも・・・」


泣いたってどうしようもない

現実は変わらないし

自分の気持ちも何も変わらない

それに、泣かれたって氷室だって迷惑だろうし


何も言わず黙ってうつむいてしまった

沈黙が続く

やばい、気まずいどうしよう

でもなんて言えばいいのかわからない

その沈黙を破ったのは氷室のほうだった


「悪かった・・・・」

「なんで氷室が謝るの?」

「・・・私情が入りすぎた」


小さい声で最後の言葉が聞き取れない

なんて言ったのか気になる

「今なんて・・「手、べたべたするな」

「あ、さっきジュース握りつぶしちゃったから」

「どうりで、洗いに行くか」


聞く隙を与えてくれない、聞くなってことだろうか


「氷室って何を考えているのか掴みづらい」

「オレなんか掴む必要ないだろ」

「そうかもしれないけど、でも」

「姫条はお人好しだよな、絶対いろんなこと損するタイプだ」

「・・・・そこは否定できない」


氷室に手を引かれて

今度はゆっくりと長い廊下を歩き出した



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ